2020/05/14
パンデミックと心のレジリエンス
■レジリエンスとは何だろう?
世の中には「どうすればあのようになれるのだろう!?」と思えるような精神の持ち主がいるものです。例えば仕事で大きなミスをやらかし、社長から厳しく叱責される。にもかかわらず、翌日には何事もなかったかのように笑顔で出社し、元気よく仕事をこなす人がいます。プロジェクトがつまずき、メンバーたちの間に深い諦めムードが広がる中、黙々と成功の機会を狙って試行錯誤を繰り返し、周囲を説得し続けるリーダーがいます。
こうした人々には、ある共通した特徴が見られます。それは「レジリエンス」を持っていること。レジリエンス(Resilience)とは「回復力」「適応力」の意で、一言でいえば「逆境を乗り越える力」のことです。
レジリエントな(レジリエンスを身に付けた)個人は、現状を、未来を、自分の意志と行動力で変えられると考えます。たとえ途中でつまずいても、それによって自分を貶めたり、人のせいにしたりはしません。気持ちを切り替え、現実を見すえて目標に向かって着々と歩むことができます。
レジリエントなリーダーは「言葉」に気を配ります。パワーではなく、理解と調整力で周囲を巻き込み、目標を達成させます。固定観念にとらわれず、楽観的で、問題を解決する能力があります。
レジリエントなチームは、ゆるぎない目標を共有しています。その目標達成のために自分ができること、できないことを見定めます。たとえ自分の力量を超えたミッションであっても、それをメンバー同士で補完し、シナジーを生みだす力にします。
パンデミックと心のレジリエンスの他の記事
おすすめ記事
-
なぜ製品・サービスの根幹に関わる不正が相次ぐのか?
企業不正が後を絶たない。特に自動車業界が目立つ。燃費や排ガス検査に関連する不正は、2016年以降だけでも三菱自動車とスズキ、SUBARU、日産、マツダで発覚。2023年のダイハツに続き、今年の6月からのトヨタ、マツダ、ホンダ、スズキの認証不正が明らかになった。なぜ、企業は不正を犯すのか。経営学が専門の立命館大学准教授の中原翔氏に聞いた。
2024/11/20
-
-
リスク対策.com編集長が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2024/11/19
-
ランサム攻撃訓練の高度化でBCPを磨き上げる
大手生命保険会社の明治安田生命保険は、全社的サイバー訓練を強化・定期実施しています。ランサムウェア攻撃で引き起こされるシチュエーションを想定して課題を洗い出し、継続的な改善を行ってセキュリティー対策とBCPをブラッシュアップ。システムとネットワークが止まっても重要業務を継続できる態勢と仕組みの構築を目指します。
2024/11/17
-
-
セキュリティーを労働安全のごとく組織に根付かせる
エネルギープラント建設の日揮グループは、サイバーセキュリティーを組織文化に根付かせようと取り組んでいます。持ち株会社の日揮ホールディングスがITの運用ルールやセキュリティー活動を統括し、グループ全体にガバナンスを効かせる体制。守るべき情報と共有すべき情報が重なる建設業の特性を念頭に置き、人の意識に焦点をあてた対策を推し進めます。
2024/11/08
-
-
-
リスク対策.PROライト会員用ダウンロードページ
リスク対策.PROライト会員はこちらのページから最新号をダウンロードできます。
2024/11/05
-
※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方