時には空を見上げ、大きく息を吸い込んで
第3回:自分の感情をコントロールする
BCP策定/気候リスク管理アドバイザー、 文筆家
昆 正和
昆 正和
企業のBCP策定/気候リスク対応と対策に関するアドバイス、講演・執筆活動に従事。日本リスクコミュニケーション協会理事。著書に『今のままでは命と会社を守れない! あなたが作る等身大のBCP 』(日刊工業新聞社)、『リーダーのためのレジリエンス11の鉄則』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)、『山のリスクセンスを磨く本 遭難の最大の原因はアナタ自身 (ヤマケイ新書)』(山と渓谷社)など全14冊。趣味は登山と読書。・[筆者のnote] https://note.com/b76rmxiicg/・[連絡先] https://ssl.form-mailer.jp/fms/a74afc5f726983 (フォームメーラー)
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■よりよく生きるために必要なこと
前回はレジリエントになるための3つの習慣、「感情のコントロール」「ポジティブな姿勢」「自己効力感を持つ」について触れました。今回は第1の「感情のコントロール」について具体的に見ていきましょう。
現在、コロナによる外出自粛は、さまざまな形で私たちに感情的なストレスを与えています。最も分かりやすいのは、日頃から慣れ親しんでいる"いつもの習慣"が断ち切られてしまうことでしょう。
行きつけの珈琲喫茶や居酒屋がずっと休業したままで、失意を抱えながら店の前を通り過ぎる時の虚しさ。会社でなら仕事ははかどるが、自宅でのテレワークとなると、子どもたちの喧騒や隣近所の生活騒音で集中できないという人も。
もちろんコロナに限ったことではありません。日常の仕事中に、何か大きな失敗をする、突然相手から厳しい一言を浴びせられる。気持ちが一気に落ち込んでしまう。
このような「まさか!」とか「なんで?」といった状況に出くわすと、私たちは強いストレスに曝され、イライラし始めます。しかし大抵は、なんとか心の平静を保とうと努力し、その影響を最小限にとどめようとします。いわば心の初動対応が働くわけです。
逆に、この初期の段階で心の対応を間違えると、気持ちを切り替えられない、ストレスで心がまいってしまうといった影響を引きずることになります。
レジリエンスを高める最初の実践は「感情をコントロール」することです。かつて一世を風靡した『EQ-心の知能指数』という本の著者、ダニエル・ゴールマンはこう言っています。『私たちが人生をよりよく生きるために必要なことは、IQの高さや知識の豊富さなどではない。いざというとき自分の感情を適切にコントロールできることが何よりも肝要なのだ』と。
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