ペットがのどを詰まらせたらどうする?気道異物除去について
体の大きさで力加減が大切
一般社団法人 日本防災教育訓練センター 代表理事/
一般社団法人 日本国際動物救命救急協会 代表理事
サニー カミヤ
サニー カミヤ
元福岡市消防局レスキュー隊小隊長。元国際緊急援助隊。元ニューヨーク州救急隊員。台風下の博多湾で起きた韓国籍貨物船事故で4名を救助し、内閣総理大臣表彰受賞。人命救助者数は1500名を超える。世田谷区防災士会理事。G4S 警備保障会社 セキュリティーコンサルタント、FCR株式会社 鉄道の人的災害対応顧問、株式会社レスキュープラス 上級災害対策指導官。防災コンサルタント、セミナー、講演会など日本全国で活躍中。特定非営利活動法人ジャパンハート国際緊急救援事業顧問、特定非営利活動法人ピースウィンズ合同レスキューチームアドバイザー。
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犬や猫が、異物を喉に詰まらせて窒息するまでに至ることはかなりまれだと思いっていましたが、ペット事業関係者に聞いてみると、頻繁に発生していることがわかりました。
今回は、犬や猫が気道に異物を詰まらせたときの除去の仕方をご紹介いたします。まず、今年起こった窒息事故の事例です。
都内のドッグランで起こったクッキーの入ったビニールを飲み込んだ事例
ある犬の飼い主Aさんが、友達Bさんの犬と遊ばせるためにベンチを立った際、ポケットに入れていたトリーツ(ご褒美のクッキー)の入ったビニール袋を落としたところ、近くで遊んでいた別の犬がトリーツを咥えて持って行ってしまい、数匹の犬と取り合いになりました。
Bさんはビニール袋に入った状態のトリーツを取り上げようと追いかけたところ、トリーツを咥えていた犬が急いでビニールごと飲み込んでしまい、ビニールが喉に引っかからせて、窒息状態になってしまったそうです。
近くに居た窒息した犬の飼い主が駆けつけて、犬の口からビニールを引き出して事なきを得ましたが、もしあのままだったら窒息して大事故になっていたかもしれないということでした。
Bさんによると、あっという間の出来事で、とても怖かったそうです。
それでは、具体的にどのようにして気道に詰まってしまった異物を取り除くことができるのかを説明いたします。
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