台風についておさらいしてみよう!

ですので、山本さんのレクチャーは、気象予報士としての深い知識と親子むけのわかりやすい言葉で台風の基本をおさらいしてくれました。

資料提供:日本気象予報士会サニーエンジェルス/山本由佳さん

台風は熱帯低気圧の仲間です。最大風速が17m/s以上になれば、台風という名前に変わります。ハリケーンやサイクロンは発生区域が違うだけで、やっぱり同じ熱帯低気圧です。世界で発生した強い熱帯低気圧の経路をみると、日本はそのコース上にあるものの、数が多すぎて日本がちっともみえないくらい。

通過経路になることが多すぎて図にすると日本が見えない!!(出典:NOAA(全米海洋大気局) https://coast.noaa.gov/hurricanes/


地震の多くは日本で発生しているというだけでなく、こうやってみると台風までも多く発生している災害大国なのですね・・・この図が示されると「はー」とため息が会場からもれていました・・・

台風は1年で平均26個発生し、11個が日本に接近して、3個が日本に上陸しているそうですが、今年はすでに25個発生し、5個上陸しています(2018年10月7日現在)・・・。

そして、次はこのクイズです。私も講演で質問してみた事があるのですが、これは本当に間違えて覚えてる人多いなと思います。

資料提供:日本気象予報士会サニーエンジェルス/山本由佳さん

予報円が暴風域だと思っていたり、この範囲だけ台風の影響があって他はセーフと思っていたりする方は多いかも。予報円は台風の中心が入る確率70%の円です。70%なので、円の外はセーフとか言ってる場合ではないですよね。

資料提供:日本気象予報士会サニーエンジェルス/山本由佳さん

他にも赤丸、黄色の丸の意味を親子できちんと確認しておきたいですね。見ているのに、意味がわかってない事って結構あるのかも。

資料提供:日本気象予報士会サニーエンジェルス/山本由佳さん

サニーエンジェルスのキャラクターが飛んでいるこの図もわかりやすいです。秒速でピンとこなくても、風速15〜20mを時速換算すると、時速70km。

台風21号の関西で、トタンが車を追い越して飛んで行っていたというお話もお聞きしました。時速70キロだと、スピードをだしている車なみなので、そうなってしまうことは想像できますよね。

風速10~15mで毎回、お約束のように傘を飛ばす映像が流れますが、時速50kmなのに傘でなんとかしようとしている人がいるのが、そもそも問題なのでは・・と思います。もう映像にしてくれなくていいのだけど・・