「助ける側」と「助けられる側」ではないカタチへ
企業が人をつなぐ「要配慮者マイタイムライン」
香川大学/
IECMS地域強靱化研究センター准教授
磯打 千雅子
磯打 千雅子
香川大学博士(工学)。2015 年度地区防災計画学会室崎賞(論文賞)を受賞。専門分野は地域防災、BCP、DCP(地域継続計画)、地区防災計画。香川県防災会議委員、国土交通省四国地方整備局四国建設業 BCP 等審査会委員、香川県中小企業BCP優良取組事業所認定制度審査委員、香川地域継続検討協議会委員・事務局、 内閣府地区防災計画アドバイザリーボード委員、地区防災計画学会理事、NPO法人女性技術士の会理事。著書に「地域と企業」など。
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皆さんは「マイタイムライン」という言葉を聞いたことがありますか? 主には台風などの被害発生時刻が想定できる災害を対象に、時間をさかのぼって個人や家庭での行動計画を考えておく様式です。
最近では水害によって企業が被害を受けるケースが目立つようになっており、BCPのなかでも、会社としての対応を検討するためのツールとして利用が始まっています。
※マイタイムラインの詳細は下記の国土交通省サイトをご参照ください。
https://www.mlit.go.jp/river/shinngikai_blog/timeline/pdf/mytimeline01.pdf
このマイタイムライン、平成27年9月に茨城県常総市など関東や東北地方が豪雨で被害を受けた災害以降、注目が高まり、今では全国で地方版が作成されています。
本記事では、平成30年7月豪雨で甚大な被害を受けた岡山県倉敷市真備町の医療・福祉事業者の取り組みを紹介します。
西日本を中心に甚大な被害が発生した平成30年7月豪雨災害では、特に岡山県、広島県、愛媛県において多数の方が犠牲になりました。51人の犠牲者が発生した岡山県倉敷市真備町では、町全体面積の約3割が浸水し、全壊をはじめとした住家被害は5,970棟にも及びました(数値は倉敷市復興計画策定委員会資料より)。
亡くなった方の多くは、「要配慮者」と呼ばれる避難の際に支援が必要な方でした。被災後、真備町内の医療・福祉事業者で構成される連絡会メンバーが中心となり、今回のような被害を繰り返さないための取り組みを始めました。
その一つが「要配慮者マイタイムライン」です。
※要配慮者マイタイムラインの様式や手引きはこちらをご参照ください。
http://www.cgr.mlit.go.jp/takaoda/mytimeline/youhairyosya.html
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