(写真:イメージ)

皆さんは「マイタイムライン」という言葉を聞いたことがありますか? 主には台風などの被害発生時刻が想定できる災害を対象に、時間をさかのぼって個人や家庭での行動計画を考えておく様式です。

最近では水害によって企業が被害を受けるケースが目立つようになっており、BCPのなかでも、会社としての対応を検討するためのツールとして利用が始まっています。

※マイタイムラインの詳細は下記の国土交通省サイトをご参照ください。
https://www.mlit.go.jp/river/shinngikai_blog/timeline/pdf/mytimeline01.pdf

このマイタイムライン、平成27年9月に茨城県常総市など関東や東北地方が豪雨で被害を受けた災害以降、注目が高まり、今では全国で地方版が作成されています。

本記事では、平成30年7月豪雨で甚大な被害を受けた岡山県倉敷市真備町の医療・福祉事業者の取り組みを紹介します。

西日本を中心に甚大な被害が発生した平成30年7月豪雨災害では、特に岡山県、広島県、愛媛県において多数の方が犠牲になりました。51人の犠牲者が発生した岡山県倉敷市真備町では、町全体面積の約3割が浸水し、全壊をはじめとした住家被害は5,970棟にも及びました(数値は倉敷市復興計画策定委員会資料より)。

亡くなった方の多くは、「要配慮者」と呼ばれる避難の際に支援が必要な方でした。被災後、真備町内の医療・福祉事業者で構成される連絡会メンバーが中心となり、今回のような被害を繰り返さないための取り組みを始めました。

その一つが「要配慮者マイタイムライン」です。

※要配慮者マイタイムラインの様式や手引きはこちらをご参照ください。
http://www.cgr.mlit.go.jp/takaoda/mytimeline/youhairyosya.html