まびふれあい公園開園式典(2024年7月3日) 撮影:森田博之

平成30年7月豪雨災害から今月で6年が経過しました。市全体で52名の方が亡くなった倉敷市では、被災の中心となった小田川の治水対策工事が終了し、復興のシンボルでもある「まびふれあい公園」がオープンしました。

復興の道のりが着実に進んでいる一方で、極端な気象現象による大雨や強風などの心配は尽きません。

平成30年7月豪雨災害では、広範囲かつ長期にわたる記録的大雨となったことに加え、局地的な豪雨が同時多発的に発生し、西日本各地を中心に企業の操業に甚大な影響が発生しました。加えて、この災害では岡山県でアルミ工場が爆発し、周辺地域に2次被害が発生しました。また、令和元年佐賀豪雨では鉄工所から油が流出し、地域の復旧に影響が発生しました。

地球温暖化に伴う風水害の頻発化・激甚化が懸念される中、日本全国どこに住んでいても、同様の災害に見舞われる可能性があります。ただし、台風や大雨による影響は防災情報をうまく活用することにより被害の軽減や回避が可能です。

そこで本稿では、水害に備えるBCPについて考えてみたいと思います。