2013/09/19
防災・危機管理ニュース
(3)竜巻が間近に迫った場合の身の守り方
各個人が正しい知識を持ち、実際に竜巻が間近に迫った場合にはすぐに身を守る行動をとる必要がある。竜巻では飛散物が凶器となり得るため、飛散物から身を守ることを考えた行動をとることが大切である。以下に、気象庁の資料をもとにして竜巻に遭遇した際の対策等を記載する。
①住宅内にいるときは
・窓やカーテンを閉める。雨戸やシャッターがあれば閉める。
・窓や壁から離れる。・地下室か最下階へ移動する。
・できるだけ家の中心部に近い、窓のない部屋に移動する。
・丈夫な机やテーブルの下に入るなど、身を小さくして頭を守る。
②オフィスビル・病院・高層ビルなどにいるときは
・窓のない部屋や廊下等へ移動する。ガラスのある場所からは離れる。
・ビル内部の階段室も避難場所となる。その際、可能なら下の階へ移動する。
・顔を下に向け、できるだけ低くかがんで、両腕で頭と首を守る。
③外にいるときは・近くの頑丈な建物に避難する。
・そのような建物が無ければ、飛散物から身を守れるような物陰やくぼみに身をふせる。
・強い竜巻の場合は、樹木や自動車などであっても飛ばされるおそれがあるので、自動車の中などでも頭を抱えてうずくまる姿勢をとることが必要である。
※車庫、物置、プレハブ(仮設建築物)への避難は危険である。
※強い竜巻の場合は、電柱や太い樹木であっても倒壊することがあり避難の際は注意が必要である。
参考文献
1)内閣府HP:9月2日及び4日の竜巻等による被害状況等について(第8報) http://www.bousai.go.jp/updates/h25toppuu09/index.html
2)総務省消防庁HP:平成25年9月2日からの突風及び大雨による被害状況等について(第9報) http://www.fdma.go.jp/bn/2013/
3)気象庁HP http://www.jma.go.jp/jma/index.html
4)気象庁リーフレット「竜巻・雷・強い雨-ナウキャストの利用と防災-」 http://www.jma.go.jp/jma/kishou/books/nowcast3/index.html
5)気象庁リーフレット「竜巻から身を守る~竜巻注意情報~」 http://www.jma.go.jp/jma/kishou/books/tatsumaki/index.html
6)気象庁・内閣府パンフレット「竜巻等突風災害とその対応」 http://www.jma.go.jp/jma/kishou/books/tornado/index.htm
7)気象庁冊子「竜巻などの激しい突風に関する気象情報の利活用について」 http://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/toppuu/rikatsuyou.html
※[2.竜巻などの激しい突風を伴う気象現象の概要]以降は、2012年5月15日に発行した災害リスク情報(号外)の内容を基に記載した。
[2013年9月11日発行]
【お問い合わせ】
株式会社インターリスク総研 コンサルティング第三部
TEL 03-5296-8917
※ 本稿は、マスコミ報道など公開されている情報に基づいて作成しております。また、本誌は、読者の方々および読者の方々が所属する組織のリスクマネジメント の取組みに役立てていただくことを目的としたものであり、事案そのものに対する批評その他を意図しているものではありません。
転載元:株式会社インターリスク総研 InterRisk Report
防災・危機管理ニュースの他の記事
おすすめ記事
-
なぜ製品・サービスの根幹に関わる不正が相次ぐのか?
企業不正が後を絶たない。特に自動車業界が目立つ。燃費や排ガス検査に関連する不正は、2016年以降だけでも三菱自動車とスズキ、SUBARU、日産、マツダで発覚。2023年のダイハツに続き、今年の6月からのトヨタ、マツダ、ホンダ、スズキの認証不正が明らかになった。なぜ、企業は不正を犯すのか。経営学が専門の立命館大学准教授の中原翔氏に聞いた。
2024/11/20
-
-
リスク対策.com編集長が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2024/11/19
-
ランサム攻撃訓練の高度化でBCPを磨き上げる
大手生命保険会社の明治安田生命保険は、全社的サイバー訓練を強化・定期実施しています。ランサムウェア攻撃で引き起こされるシチュエーションを想定して課題を洗い出し、継続的な改善を行ってセキュリティー対策とBCPをブラッシュアップ。システムとネットワークが止まっても重要業務を継続できる態勢と仕組みの構築を目指します。
2024/11/17
-
-
セキュリティーを労働安全のごとく組織に根付かせる
エネルギープラント建設の日揮グループは、サイバーセキュリティーを組織文化に根付かせようと取り組んでいます。持ち株会社の日揮ホールディングスがITの運用ルールやセキュリティー活動を統括し、グループ全体にガバナンスを効かせる体制。守るべき情報と共有すべき情報が重なる建設業の特性を念頭に置き、人の意識に焦点をあてた対策を推し進めます。
2024/11/08
-
-
-
リスク対策.PROライト会員用ダウンロードページ
リスク対策.PROライト会員はこちらのページから最新号をダウンロードできます。
2024/11/05
-
※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方