本当の「障害」とは何だろう?

物理的なハード面が整備されたとしても、非物理的なソフト面の対策(思いやりのこころ=こころのバリアフリー)がなければ、本当の意味でのバリアフリーにはなりません。例えば、困っている様子の障害者や高齢者を見かけて、「何かお困りですか?」または「お手伝いしましょうか?」と声をかけることになります。避難所および避難場所など、どの場面でも使えます。心温まる魔法のような出会いが生まれますね。

困っている方が何で困っているのか、どうすれば解決するのか、相手の立場に立って考える。そして、勇気を出して行動(声をかける)する。断られてもがっかりしないことが、こころのバリアフリー実現の第一歩となるでしょう。
「障害は障害者(社会的弱者)自身にあるのではなく、社会の側にある」という考えです。

いざ自分のことになり手遅れ、ということ

皆さん「ああはなるまい」とおっしゃっていました。

人生いつ何が起きるか分かりません。障害者や生活保護、もしかして公園に段ボールを敷いて寝ているかもしれません。自信を持って断言できることは、生きていれば必ず高齢者になって、足腰、目、耳などが悪くなることだ。気が付いたら自分も同じ境遇。決して人ごとではありませんよ。

「障害者」と「健常者」を分けることなく、人と人をつなぎ合わせていきたい。
いつか「障害者」と「健常者」という言葉さえもなくなる日が来ると願っています。

しかし、日本ではその日が来るまでには、長い年月と多くの努力が必要だとも思っています。