いざという時近隣備蓄倉庫より1人に1箱72時間分の物資を避難所に届ける(提供:ミューチュアル・エイド・セオリー)

株式会社ミューチュアル・エイド・セオリー(有馬朱美社長)は、「Guardian(ガーディアン)72」と題した災害時の備蓄品を詰め合わせたボックスの配送事業を行う。企業などからの寄付や、CSR対策費・防災対策費などで備蓄品ボックスは購入され、全国の備蓄倉庫に保管し、発災時は72時間以内に近隣備蓄倉庫より避難所に届ける。

ボックスには食料品や水、Tシャツなど衣類、衛生用品など生活に役立つものを概ね1人向けに3日分詰め合わせる。通常時は備蓄倉庫に保管され、災害発生時に、既に1箱に詰められている「Guardian72BOX」が避難所に届けられる。コストは1箱あたり2万円で、地域密着型の倉庫業・物流業経営者が主となっている倉庫業青年経営者協議会の防災無線ネットワークがキッティング・保管・配送を行う。

「Guardian72」の事業化にあたっては三井生命保険が支援し、ミューチュアル社と他社をマッチング。有限責任監査法人トーマツがガバナンスを見て透明性を高め、カゴメが商品提供やボックスに入れる商品のアドバイスなども行う。カゴメは野菜ジュースやスープといった「野菜の保存食セット」で防災安全協会による第1回日本災害食大賞の機能性部門優秀賞を2016年に受賞した。ジュースは5.5年、スープは4年賞味期限がある。経営支援NPOクラブは運営で協力する。

ミューチュアル社では18日までボックスに入れる商品を募集。23日に審査会を行い、9月に配送体制を始動させる。

(了)

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リスク対策.com:斯波 祐介