著者別連載一覧
神田 良
明治学院大学経済学部名誉教授。米国RIMS(Risk and Insurance Management Society)日本支部長。経営戦略論、人的資源管理論、経営組織論が研究領域。特に経営戦略論では持続的競争力(サステナビリティ・コンピテンシー)を日本の老舗の実態調査に基づき究明している。企業存続への関心から企業存続リスクに関心を持ち、戦略的な全社的リスクマネジメント(ERM: Enterprise Risk Management)を研究している。東京商工会議所中央支部老舗企業塾を立上げ、現在アドバイザー。また、日本生産性本部と首都圏3県生産性本部で持続的競争力研究会を主宰している。
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AI保険をブラックボックス化させない
AIの進化には目を見張るものがある。当然、保険会社においてもAIを活用することが広まっている。保険を引き受ける業務においても、AIの活用が進んでいるわけである。多くのデータに基づいて、より高度な数理モデルを活用することで、より正確にリスクを特定でき、保険料の適切さを向上させること、さらにはより個別的な状況に応じてより適切な保険を提供することも可能にしうる、といったメリットを享受できる方向へと進むことも予想される。
2024/05/03
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進出国の政治行為によって財産および投資が失われる
グローバル化が進む中、自国、進出先国、そしてその他の国における政治上の変化はますますビジネスに対して大きな影響力をもたらすようになっている。政治リスクに対する備えを強化することが、リスクマネジメントの課題になる。
2024/04/10
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2024年のトップ5グローバルリスク
AIツールが注目を集めている。実際の仕事に組織として活用するというところまでに進んでいる組織は少ないかもしれない。とはいえ、多くの従業員は、組織がゴーサインを出す前に、実際に自分の仕事で活用を試みることがあるかもしれない。AI使用に関する企業としての方針を待たず、潜在的なリスクを完全には理解せずに、利用している従業員がある程度存在することは容易に想像できる。
2024/03/12