著者別連載一覧
神田 良
明治学院大学経済学部名誉教授。米国RIMS(Risk and Insurance Management Society)日本支部長。経営戦略論、人的資源管理論、経営組織論が研究領域。特に経営戦略論では持続的競争力(サステナビリティ・コンピテンシー)を日本の老舗の実態調査に基づき究明している。企業存続への関心から企業存続リスクに関心を持ち、戦略的な全社的リスクマネジメント(ERM: Enterprise Risk Management)を研究している。東京商工会議所中央支部老舗企業塾を立上げ、現在アドバイザー。また、日本生産性本部と首都圏3県生産性本部で持続的競争力研究会を主宰している。
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サイバー保険などの注意点
デジタルファーストが進展して、組織がサイバー機能停止に直面するリスクは着実に増している。機能停止に遭遇かどうかというリスクではなく、いつ遭遇するかというリスクである。準備を怠らないことが求められる。そのためには、サイバー保険を強化する、事前準備的なリスクマネジメント体制を整備する、効果的な復旧戦略を策定することが不可欠となる。
2024/12/04
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リスク、倫理、コンプライアンスを一致させる
リスク、倫理、コンプライアンスに関して組織が同じ意見を共有していると考えている企業は多いが、実態はそうはなっていない。倫理文化を調査した報告書によれば、仕事を遂行するためには規則を守らないことは許容されると4分の1の従業員が考えていて、7分の1が過去1年間に規範に反する行動をとっている
2024/11/03
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競争力を維持・向上させる上でのAIリスクマネジメント
人工知能(AI)およびこれに関連する最新技術を活用することは、企業の競争力を維持・向上させるためには不可欠となっている。それゆえに、それらを活用するときには法的そして規制上の課題を検討して、陥りやすい落とし穴を回避しなければならない。そうしたリスクを回避するためには、少なくとも3つの包括的な原則に焦点を当てて、リスクマネジメントを実行する必要がある。
2024/10/04