世界基準の耐衝撃・気密水密・放射線遮蔽性能。部品調達と組み立ては日本国内で完結した

設備機器事業などを手がけるイトーキは、防災・防衛機能として耐衝撃・気密水密・放射線遮蔽性能を有し、天災やテロなどの様々な脅威から人命やデータ機器などを防護・遮断する民間防衛用地下シェルター向け特殊扉「BOUNCEBACK(バウンスバック)」を展開する。操作性・安全性にも配慮した製品で、質量が約1400キログラムでありながら、高性能ヒンジと据付精度の高さにより、女性や子どもでも扉の重さを感じずにスムーズに開閉できる。

同製品は、企画・設計、部品調達、組み立てを全て日本国内で完結した完全日本製。シミュレーション(FEM解析)に基づく防爆構造で400キロニュートン/平方メートルの耐衝撃性を実現しているほか、2WAYヒンジを採用することで2立方メートル/平方メートル・時(差圧=10キロパスカル時)の気密性と0.03立方メートル/平方メートル・時(水頭=10メートル時)の水密性、さらにハンドル軸部を迷路化することで遮蔽欠損のない普通コンクリート200ミリメートル相当の放射線遮蔽性能も実現している。

緊急時にも安心して扱える安全対策として、(1)小口を掴ませない扉一体型の開閉バー、(2)手や指が入らない吊元安全カバー、(3)靴先が入らない床面クリアランス、(4)ハンドル操作で枠に寄付く2WAYヒンジ、(5)隙間や突起が無く手やがれきを巻き込まない丸型平面ハンドル(スポークレスハンドル)、(6)開扉時に操作できないハンドルロック機構を採用。これにより、緊急時の混乱の中でも安全に操作でき、怪我などの二次災害を防ぐ。

同製品のサイズは、枠が幅1330×高さ2130×奥行き470ミリメートル、扉が幅950×高さ2000×奥行き350ミリメートル。特定非営利活動法人日本核シェルター協会(茨城県つくば市)のモデルルームでは同協会員向けに同製品を展示しており、扉の開閉を試すことができる。

プレスリリース

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リスク対策.com 編集部