厚生労働省が示す塩分量の2倍!

厚生労働省が示す1食分の塩分の摂取量(2019年の目標値)は、男性が約2.7グラム、女性が2.3グラム程度です。この値に比べると、カップ麺には約2~3倍もの塩分が含まれていることになり、大丈夫かなあとため息をついています。

災害時、水は貴重品ですし、熱湯を沸かすのも難しいことです。大変な思いでやっと熱湯を注いだのに「塩からい」といって汁を飲まないで捨てるのはどう考えても不自然で、「ヘン」としか言いようがありません。

では、どうすればいいでしょうか。
わたしは2つの提案を、1つは製造会社に対して、もう1つは消費者に対して、したいと思います。皆さんのご意見はいかがですか。

 

製造会社さんへ災害用のカップ麺を健康志向に改変していただきたい。

・調味料から塩分を減らしてください。1食3グラム以内の食塩相当量に……。

・できれば調味料は別袋で、液体ではなく粉末にしてください(理由は後述)。

・汁の食塩相当量を現行の約3分の1に減らし、1食2~3グラム程度にしてください。

・麺、かやくの食塩相当量が2グラム超の商品もありますが、できるだけ少なくしていただきたいです。麺が戻るときに汁の塩分も同時に吸い、麺が塩からくなるためです。ウーンと塩味を控えるようにしてください。

・企業はさぞかし反論するでしょうね。「そんなことぐらい、とうの昔からわかってますよ。ただ、ラインを変更したり設備投資をしなければ……」「嫌ですね。おことわり」。そんなこと言わないで、消費者の健康のためですから、ぜひお願いしますよ。と言っても効きめがないかもしれません。そうなれば次の手しかありません。

 

カップ麺の汁の塩分を3分の1にした場合