1個あたり水500ミリリットルが必要、塩分は6グラム!

さあ、見ていきましょう。

 

■まず、使う熱湯の量は、カップのふたに「これには何ミリリットルの熱湯が必要です」と丁寧に書かれています。それに従うと、1個につきざっと300~400ミリリットルの熱湯が必要です。なかでも金食い虫ならぬ“水”食い虫の王者は「うどん」で、400ミリリットルを超えています。これでお分かりのように、カップ麺1個につき500ミリリットルのペットボトル1本を準備する必要があります。

ところで、そもそもカップ麺は汁もの料理に属します。ご存じの通り、汁もの料理の汁を飲むと体が温まりますし、心がほっこりします。それに満腹感が得られます。本来なら、できれば汁を捨てずに飲み干したいと考えるでしょう。特に水分をとりにくい災害時はことさらです。

しかし、わたしは実験中、1種類のカップ麺だけは汁を飲み干しましたが、それ以外はすべて汁を残しました。なぜ、カップ麺の場合は汁を捨てたくなるのか。原因を考えてみると、塩味が濃すぎるからではないでしょうか? わたしが実験中に購入したカップ麺の1個あたりの塩分(食塩相当量)は、多いもので6グラム以上。少なめのものでも約3グラム含まれており、しかもカップ麺1種類だけでした。

なお、わたしが残した汁の量は、最初に加えた熱湯の量の約半分程度です。カップ麺の汁を飲み干す多くの人は、「これも銭(ぜに)のうちじゃ。飲まないと大損でっせ」という思いで飲み干しているのでしょうか?