東京商工リサーチが11日発表した10月の企業倒産件数(負債額1000万円以上)は前年同月比14.6%増の909件となり、2カ月連続で前年同月を上回った。人手不足により事業継続が困難になって倒産する中小企業が増加した。
 負債総額は17.8%減の2529億1300万円。「FUNAI」ブランドで知られた電機メーカー船井電機が469億6400万円の負債を抱え倒産した。全体の件数のうち、人手不足倒産は約2.1倍の30件。求人難や人件費高騰、従業員の退職が影響した。原材料などの調達コストを価格に反映できない物価高倒産は2割減の45件となった。商工リサーチは「円安が進んでおり、物価高による倒産は今後増えるだろう」と分析する。 

(ニュース提供元:時事通信社)