【エルサレム時事】レバノン南部で地上作戦を続行しているイスラエル軍は2日、イスラム教シーア派組織ヒズボラの戦闘員を近接戦で殺害し、ヒズボラの拠点や武器庫など約150カ所を空爆で破壊したと発表した。また、ロケットランチャーをはじめとする武器を発見したという。
 イスラエル軍は1日、レバノン南部のヒズボラ掃討を目指し、地上侵攻に踏み切った。イスラエルとの国境に近い複数の集落で戦闘が行われているとみられ、軍は2日、兵士8人が死亡したと明らかにした。地上侵攻後、イスラエル側の死者が公表されるのは初めて。
 一方、ヒズボラは2日、イスラエル軍の戦車3台を破壊したと主張した。レバノンからロケット弾約240発をイスラエル北部に向けて発射したと報じられている。 
〔写真説明〕イスラエル軍が主催するメディア向けのツアーで、イスラム教シーア派組織ヒズボラから接収したとする武器を示す同国軍兵士=1日、イスラエル北部(AFP時事)

(ニュース提供元:時事通信社)