2017/12/11
安心、それが最大の敵だ
よみがえる戦前の東京23区、地図上で初公開
国土地理院は4月、戦前に撮影した東京23区の航空写真519枚をつなぎあわせ、同院のウェブサイト( http://maps.gsi.go.jp/)で公開した。これだけの広さの戦前の航空写真が見られるのは国内では例がない。公開を始めたのは、1936年頃に撮影された世田谷区の一部を除く23区の航空写真である。それまで1枚ずつ公開していたが、精密につなぎ合わせて広域的に見られるようにした。今日の場所とも比較ができ、例えばJR東京駅東側の道路が当時は皇居の外堀として残っていたことが分かる。戦前の航空写真は1937年に東京の地図を更新するために撮影されたと考えられるという。
公開された空中写真は、国土地理院が保有し、撮影時期が判明している空中写真の中では一番古い年代のものだ。日本のウェブ地図で、これだけの広さの戦前の空中写真を見られるのは初めてのことであり、今後、昔の土地の調査、学校教育等の場面での利用が期待される(地理院地図は、国土地理院が整備する地形図、空中写真、地形分類、災害情報など、1800以上の情報を自由に選択・重ね合わせて見ることができるウェブ地図である)。
【1936年頃の空中写真の表示方法】
PCまたはスマートフォンから地理院地図(http://maps.gsi.go.jp/)にアクセスする。
- keyword
- 安全、それが最大の敵だ
- 国土地理院
- 西之島
- 東京
- 渋谷
安心、それが最大の敵だの他の記事
おすすめ記事
-
なぜ製品・サービスの根幹に関わる不正が相次ぐのか?
企業不正が後を絶たない。特に自動車業界が目立つ。燃費や排ガス検査に関連する不正は、2016年以降だけでも三菱自動車とスズキ、SUBARU、日産、マツダで発覚。2023年のダイハツに続き、今年の6月からのトヨタ、マツダ、ホンダ、スズキの認証不正が明らかになった。なぜ、企業は不正を犯すのか。経営学が専門の立命館大学准教授の中原翔氏に聞いた。
2024/11/20
-
-
リスク対策.com編集長が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2024/11/19
-
ランサム攻撃訓練の高度化でBCPを磨き上げる
大手生命保険会社の明治安田生命保険は、全社的サイバー訓練を強化・定期実施しています。ランサムウェア攻撃で引き起こされるシチュエーションを想定して課題を洗い出し、継続的な改善を行ってセキュリティー対策とBCPをブラッシュアップ。システムとネットワークが止まっても重要業務を継続できる態勢と仕組みの構築を目指します。
2024/11/17
-
-
セキュリティーを労働安全のごとく組織に根付かせる
エネルギープラント建設の日揮グループは、サイバーセキュリティーを組織文化に根付かせようと取り組んでいます。持ち株会社の日揮ホールディングスがITの運用ルールやセキュリティー活動を統括し、グループ全体にガバナンスを効かせる体制。守るべき情報と共有すべき情報が重なる建設業の特性を念頭に置き、人の意識に焦点をあてた対策を推し進めます。
2024/11/08
-
-
-
リスク対策.PROライト会員用ダウンロードページ
リスク対策.PROライト会員はこちらのページから最新号をダウンロードできます。
2024/11/05
-
※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方