避難生活は被災者、特に高齢者には多大な負荷となる(写真:写真AC)

災害関連死の状況

厳しい暑さの夏です。令和2年7月の九州豪雨災害の被災地のみなさまは、いかに暮らされているでしょうか。特に高齢者のみなさまが心配です。

高齢社会においては、直接死だけでなく関連死がおそろしい。そして、関連死はほとんどの場合、適切な支援をすることによって防ぐことができるはずです。近年の災害関連死の状況は次のとおりです。

急増した高齢者、高齢単身者

日本社会は急速に高齢化が進んでいます。頭ではわかっていますが、下のグラフで見ると歴然とします。関連死は高齢者が圧倒的に多いことから、日本社会の高齢化がすなわち関連死の増加につながります。

加えて、高齢単身者が激増しています。単身者には、家族の見守り、支援が期待できないことから、これも関連死の増加に直結します。