風邪症状などの総称「急性呼吸器感染症(ARI)」について、国立健康危機管理研究機構(JIHS)は22日、全国の定点医療機関約3000カ所で1週間の患者数が計18万1270人だったと発表した。ARIは感染症法上の位置付けが5類となったことで報告が始まり、今回が初めての公表。
 ARIは風邪症状をはじめ、新型コロナウイルスやインフルエンザなど呼吸器症状を伴う感染症。平時から感染動向を監視することで、未知の病気が発生した際の迅速な把握につなげるのが狙い。
 公表されたのは7~13日分で、1機関当たりの患者数は49.38人。最多は栃木県の94.13人、最少は高知県の27.37人だった。今後、毎週火曜日に患者数、金曜日に感染状況の概況が公表される。 
〔写真説明〕風邪をひいた女性(写真はイメージ)

(ニュース提供元:時事通信社)