2020/06/30
海外のレジリエンス調査研究ナナメ読み!
ITセキュリティーの整備状況
まず図1は、回答者の組織におけるITシステムの各部分における、ITセキュリティーの整備状況(原文では「security posture」と表現されている)を5段階評価(高い方が5)で回答させた結果である。サーバーやウェブサイト、クラウドアプリケーションなどに関しては比較的整備が進んでいるのに対して、デスクトップPC、モバイル端末(スマートフォンやタブレットなど)などにおける整備が不十分という認識のようである。

IoT(Internet of Things)や、ICSやSCADAといった産業制御システム(注2)に対するサイバー攻撃のリスクについては、他の文献などでもたびたび指摘されている(注3)。最も下にある「Containers」とは仮想環境を構築するための技術の一つで(注4)、比較的新しい技術のため、セキュリティー対策のノウハウが追いついていないのかもしれない。
一方、図は省略させていただくが、最も懸念されているサイバー攻撃の種類については、マルウェア(コンピューターウイルス、ワーム、トロイの木馬を含む)、フィッシング、ランサムウェアが上位3位となっている。
特にランサムウェアは、2017年ごろから被害例が急増して世界的に注目されるようになったもので、コンピューターの操作をロックしたりデータを暗号化してデータへのアクセスができないようにし、これらの解除と引き換えに身代金を要求するものであるが、本報告書ではランサムウェアについて、さらに一歩踏み込んだ調査を実施している。
海外のレジリエンス調査研究ナナメ読み!の他の記事
おすすめ記事
-
リスク対策.com編集長が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2025/04/01
-
-
-
-
-
全社員が「リスクオーナー」リーダーに実践教育
エイブルホールディングス(東京都港区、平田竜史代表取締役社長)は、組織的なリスクマネジメント文化を育むために、土台となる組織風土の構築を進める。全役職員をリスクオーナーに位置づけてリスクマネジメントの自覚を高め、多彩な研修で役職に合致したレベルアップを目指す。
2025/03/18
-
ソリューションを提示しても経営には響かない
企業を取り巻くデジタルリスクはますます多様化。サイバー攻撃や内部からの情報漏えいのような従来型リスクが進展の様相を見せる一方で、生成 AI のような最新テクノロジーの登場や、国際政治の再編による世界的なパワーバランスの変動への対応が求められている。2025 年のデジタルリスク管理における重要ポイントはどこか。ガートナージャパンでセキュリティーとプライバシー領域の調査、分析を担当する礒田優一氏に聞いた。
2025/03/17
-
-
-
なぜ下請法の勧告が急増しているのか?公取委が注視する金型の無料保管と下請代金の減額
2024年度は下請法の勧告件数が17件と、直近10年で最多を昨年に続き更新している。急増しているのが金型の保管に関する勧告だ。大手ポンプメーカーの荏原製作所、自動車メーカーのトヨタや日産の子会社などへの勧告が相次いだ。また、家電量販店のビックカメラは支払代金の不当な減額で、出版ではKADOKAWAが買いたたきで勧告を受けた。なぜ、下請法による勧告が増えているのか。独占禁止法と下請法に詳しい日比谷総合法律事務所の多田敏明弁護士に聞いた。
2025/03/14
※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方