トレイに置くだけで充電ができる。写真は10台用で、ほかに30台用がある。

テレネット株式会社(本社:長野県飯田市)は21日、トレイに置いて収納するだけで充電ができる、タブレット用の集合充電・データ管理箱「Magconn Tplatform(マッコン・ティープラットフォーム) シリーズ」を4月中旬から販売を開始すると発表した。つないだ1台のパソコンからの操作で、収納した最大30台のタブレットを一斉に充電とデータ同期することが可能。内部にある紫外線消毒ライトで滅菌ができる。同社では学校や病院、企業などで導入を見込んでいる。

災害時にコンセントなど電力事情が限られる状態で、一斉充電が威力を発揮する。端末に専用ジャケットを装着しトレイに端末を置いて、スライドさせてボックスの中に入れる。LEDランプの色で充電と同期の状態がわかる。

適応するタブレットのサイズは7~10インチ。サイズは、10台用が横327mm、高さ468.4mm、奥行き306.4mm、30台用が横926mm、高さ940mm、奥行き610mm。価格は10台用・30台用ともにオープン価格、専用ジャケットは1個3980円(税抜き)。

学校では児童や生徒が使用したタブレットをしまう際に、USBケーブルを速やかに挿せず順番待ちの時間が長くなることや、ケーブルやコネクターの破損が問題だった。教師は授業前に、全タブレットの設定やデータの投入など煩雑で間違えやすい作業が多く、その軽減が課題となっていた。

病院では、電子カルテの入力デバイス、シフト引継ぎの端末としてタブレットPCが用いられているが、衛生面の問題があった。

企業では、タブレットにインストールした資料を閲覧しながら会議を実施する例も増加していて、データ同期や充電の迅速化が求められていた。

(了)