【ニューヨーク時事】欧州自動車大手ステランティスは3日、トランプ米大統領による輸入自動車を対象とした追加関税発動を受け、米国内の複数の施設で約900人の従業員を一時解雇すると発表した。複数の米メディアが報じた。カナダとメキシコにある完成車工場での生産を当面停止するのに伴う措置という。

 トランプ氏は、関税賦課を通じて米製造業の復活を目指す考えを表明。ただ、ステランティスの動きは米政権の狙いとは逆の結果が生じる可能性を示した。 

 オランダに本拠を置くステランティスは、米大手3社「ビッグスリー」の一角であるクライスラーなどを傘下に持つ。報道によると、米国で販売する車のうち、約4割をカナダ、メキシコ両国で生産しており、米中西部ミシガン、インディアナ両州にある施設から車体部品や変速機を供給している。(了)

(ニュース提供:時事通信 2025/04/04-06:12)

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