災害時の電力供給や被災地での活用を視野に入れ、多様な場面でのエネルギー供給を可能にした。

EVモビリティの企画・製造・販売を手掛けるEVジェネシスは、自社開発の電動三輪自動車『3RUOTA』に電配ユニット(ペロブスカイトソーラーパネルと自社開発の大容量リン酸鉄リチウムイオンバッテリー)を搭載した「電配車」と、外付けのペロブスカイトソーラーパネルを組み合わせたユニット「小さな小さな発電所」を展開する。平時は日常の移動手段やレンタカーや物流などの働く車として収益をあげ、災害時には電力供給や被災地支援活動への活用など、多様な場面でのエネルギー供給を図るもの。

同ユニットに使用するペロブスカイトソーラーパネルは、柔軟性があり、非常に軽いため、容易に設置枚数を増やすことができる。車載と外付けを併用して発電量を増やすことで、被災地で電池切れの心配なく継続的に電化製品を使用できるようになるほか、様々な環境や条件に適応した設置が可能となる。また、太陽の動きに合わせて方角と角度を調整できるため、固定式と比べて発電量を向上させ、無駄のない安定した発電ができるという。

電配車に搭載した自社開発の大容量リン酸鉄リチウムイオンバッテリーは、取り外しを可能にしたことで車両が侵入できない場所にも手で持って行けるなど、非常時にも柔軟に電力を供給できる。1台のバッテリーでスマートフォン600台の充電が可能。電気ポットやスポットクーラーなどの一般家電も使用できる。

同社では、小型モビリティーを活用した過疎地でのインフラ再構築に協力してくれる企業・団体を探している。次の製品として避難所での生活用水を確保できる車体を検討しているほか、過疎地でのモビリティーの自動運行システムや、災害地での瓦礫の上を走るためにタイヤに1つずつ巻きつけるゴムのキャタピラ等の技術を持つパートナーを求めている。

プレスリリース

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リスク対策.com 編集部