2019/11/01
アウトドア防災ガイド あんどうりすの『防災・減災りす便り』
今回大丈夫でも次回は…
東日本大震災の教訓は、過去に被害が小さかったからといって、次回大丈夫と決して思わないことです。この教訓を真摯に受け止めるなら、災害ごとに対応が違い、想定外が起こることを想定しなければいけません。
行政が自主的広域避難を勧める3日前には広域避難勧告の条件を満たさなくても、状況の変化で危険な状況になりうることを今回の台風は教えてくれました。今後も、行政も住民も判断しにくい、いわば、判断のグレーゾーンになるような事態は、自然を相手に行動する以上、必ずでてきます。そんな中でも命を守ることができるのは、常に情報を得て、迷いながらも行動することであることを、このSTEPえどがわの行動は教えてくれるのではないでしょうか?
災害時要援護者であれば、避難は困難が伴います。災害前から避難を開始していたSTEPえどがわでさえも4日かかっています。迷ったら安全寄りに決断し、行動する大切さと難しさをSTEPえどがわの事例を通じ、共有していただければうれしいです。
(了)
アウトドア防災ガイド あんどうりすの『防災・減災りす便り』の他の記事
おすすめ記事
-
なぜ製品・サービスの根幹に関わる不正が相次ぐのか?
企業不正が後を絶たない。特に自動車業界が目立つ。燃費や排ガス検査に関連する不正は、2016年以降だけでも三菱自動車とスズキ、SUBARU、日産、マツダで発覚。2023年のダイハツに続き、今年の6月からのトヨタ、マツダ、ホンダ、スズキの認証不正が明らかになった。なぜ、企業は不正を犯すのか。経営学が専門の立命館大学准教授の中原翔氏に聞いた。
2024/11/20
-
-
リスク対策.com編集長が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2024/11/19
-
ランサム攻撃訓練の高度化でBCPを磨き上げる
大手生命保険会社の明治安田生命保険は、全社的サイバー訓練を強化・定期実施しています。ランサムウェア攻撃で引き起こされるシチュエーションを想定して課題を洗い出し、継続的な改善を行ってセキュリティー対策とBCPをブラッシュアップ。システムとネットワークが止まっても重要業務を継続できる態勢と仕組みの構築を目指します。
2024/11/17
-
-
セキュリティーを労働安全のごとく組織に根付かせる
エネルギープラント建設の日揮グループは、サイバーセキュリティーを組織文化に根付かせようと取り組んでいます。持ち株会社の日揮ホールディングスがITの運用ルールやセキュリティー活動を統括し、グループ全体にガバナンスを効かせる体制。守るべき情報と共有すべき情報が重なる建設業の特性を念頭に置き、人の意識に焦点をあてた対策を推し進めます。
2024/11/08
-
-
-
リスク対策.PROライト会員用ダウンロードページ
リスク対策.PROライト会員はこちらのページから最新号をダウンロードできます。
2024/11/05
-
※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方