そして、この「ソフトパワー」による地域防災力の強化について、内閣府が2014年2~3月に実施したインターネット調査である「地域コミュニティにおける共助による防災活動に関する調査」のデータを用いて分析しました。

その結果として、第1に、防犯活動、婦人会、福祉活動、盆踊り・祭り等の地域コミュニティにおける地域活動(地縁活動)に参加している人のほうが、参加していない人よりも防災活動への参加率が高いという結果が出ました(図1参照)。

これを受けて、地域活動(地縁活動)と防災活動の関係が深いことから、地域活動(地縁活動)の活性化が防災活動の活性化につながるとしています。

写真を拡大  図1 地域活動(地縁活動)と防災活動との関係

 

3.地域の防災活動の活性化のために必要なこと

第2に、同調査の対象者に対して、地域の防災活動の活性化のために、必要だと思うことについて尋ねたところ、1番目に共助(地域・人と一緒にやること)では自主防災組織づくり、地縁組織内の役割分担等の「人・組織に関すること」が重要であるとする回答が多くなり、2番目に公助(行政に求めること)では防災に関する講習会、災害時の住民に対する情報発信等の「情報に関すること」が重要であるとする回答が多くなりました(図2参照)。

これを踏まえ、行政による地域コミュニティでの防災活動に関する体制づくりの支援や、積極的な情報提供など地域コミュニティと行政の連携が重要になるとしています。

写真を拡大  図2 地域の防災活動の活性化のために必要なこと