2016/06/28
ニュープロダクツ
産業資材系商社の三徳商事株式会社(本社:大阪府大阪市)が開発・販売する「RIMM(リム)訓練シナリオ生成&体感ソフト」は、災害や事故時の危険状態を3D-VR(3次元バーチャルリアリティ)でモニター上に再現し、映像と音と手に触った感覚(触覚)で安全に体感しながら訓練ができるシミュレーションソフトウェア。地震、津波、水害、土砂、火山などの自然災害や労働災害など様々な場面が設定でき、ゴーグル型のモニターを装着すると、迫力のある音声付きの映像を視聴しながら避難行動や救助作業を訓練することが可能。適切な判断力や素早い意思決定力を高めることができる。
仮想現実空間は、CG、3Dレーザー計測、CADデータでつくる。手順は、場所・明るさ・天候・地形などを入力し「災害」「事故」など事象を選択。あとは発生するタイミングを設定して、訓練をスタートする。オリジナルの動画や写真を用いて設定することも可能だ。例えば「地震の揺れが収まった後、次に発生する災害から避難するための訓練」「患者シミュレーターを使用してAEDや心肺蘇生など救命処置に関する知識や方法を学習する訓練」(香川大学危機管理研究センターの訓練体験コース)などの設定ができる。
Windowsに接続できるすべての入出力デバイスで使用可能。遠隔地にいながら複数人で訓練できるオプションもある。訓練の操作を記録し、訓練結果を評価する機能も付いている。
(了)
ニュープロダクツの他の記事
おすすめ記事
-
-
リスク対策.com編集長が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2024/12/24
-
-
-
能登の二重被災が語る日本の災害脆弱性
2024 年、能登半島は二つの大きな災害に見舞われました。この多重被災から見えてくる脆弱性は、国全体の問題が能登という地域で集約的に顕在化したもの。能登の姿は明日の日本の姿にほかなりません。近い将来必ず起きる大規模災害への教訓として、能登で何が起きたのかを、金沢大学准教授の青木賢人氏に聞きました。
2024/12/22
-
製品供給は継続もたった1つの部品が再開を左右危機に備えたリソースの見直し
2022年3月、素材メーカーのADEKAの福島・相馬工場が震度6強の福島県沖地震で製品の生産が停止した。2009年からBCMに取り組んできた同工場にとって、東日本大震災以来の被害。復旧までの期間を左右したのは、たった1つの部品だ。BCPによる備えで製品の供給は滞りなく続けられたが、新たな課題も明らかになった。
2024/12/20
-
企業には社会的不正を発生させる素地がある
2024年も残すところわずか10日。産業界に最大の衝撃を与えたのはトヨタの認証不正だろう。グループ会社のダイハツや日野自動車での不正発覚に続き、後を追うかたちとなった。明治大学商学部専任講師の會澤綾子氏によれば企業不正には3つの特徴があり、その一つである社会的不正が注目されているという。會澤氏に、なぜ企業不正は止まないのかを聞いた。
2024/12/20
-
-
-
※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方