危機管理担当者が最低限知っておきたい気象の知識
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異常気象の時代における気象情報の使い方
2023年は記録的に暑い夏となりました。猛暑日が続く一方で、線状降水帯も6月以降全国各地で発生し、氾濫や土砂災害などによる被害が相次いでいます。温暖化の進展に伴って、極端な暑さ、極端な雨量、そして台風の勢力の増加が見込まれています。異常気象の時代を迎えつつある今、改めて気象情報の使い方を振り返る意味で、熱波、線状降水帯、台風に関する情報を使う際のポイントを説明していきます。
2023/09/18
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水害リスクマップや新たな水害情報をどう利用するか?
昨年末から今年にかけて、水害リスクに関する情報や緊急時に発表される河川関係の情報のアップデートが相次いでいます。今回の記事では、その中から最も注目すべき3つの変化(①リスク情報の充実、②災害時の情報の一元化、③洪水予報の自由化)を取り上げ、企業による平常時や緊急時の水害対策にどう利用できるかを解説していきます。
2023/04/10
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5日より先の台風予測が知りたい時に見る情報
日本の気象庁は、台風や台風に発達する見込みの熱帯低気圧について現在5日先までの予報を提供しています。2019年までは3日先までの予報しか発表されておらず、熱帯低気圧の情報に至っては2020年までは24時間先までしか提供されていませんでした。このため、5日先の情報が入手できるようになったことは大きな一歩であったのですが、「もっと先の予測があればぜひ参考にしたい」と思われている方も多いかもしれません。 そのようなニーズを満たすために、報道機関や民間気象会社などは海外の気象機関による台風予測の結果を紹介する形で5日先以降の傾向を示す例があります。2022年台風11号の際にもそうしたニュースや配信記事を見かけました(下図参照)。こうした場面で引用される図にはアンサンブル予報と呼ばれる手法で導き出された予測が反映されています。そこで今回の記事では、アンサンブル予報に関する基本的な知識をまとめていきます。また、海外の台風予測を自分で確認できるウエブサイトの例として、GPV WeatherやReal Time Tropical Cyclonesを紹介します。
2022/09/02
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キキクルの黒や紫色は何を意味するか?
気象庁は、内水氾濫や中小河川の外水氾濫、土砂災害が見込まれる際にキキクル(危険度分布)という情報を発表しています。2022年6月30日からはキキクルの色の体系が改められ、大雨警戒レベル5相当の情報として黒色の新設とレベル4相当として濃い紫色への一本化が実施されました。
2022/08/03
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雨量や水位の実況値と共に確認したいある数値
大雨に伴い災害対策本部を立ち上げた時には、雨量や河川水位の状況をホワイトボード等に転記するなどの対応を取られることがあると思います。今回の記事では、そうした実況値を書き出す際に「ある数値」も併記し、比較できるようにしておくメリットをお伝えします。
2022/05/04
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大雪の目安となる上空の寒気とその調べ方
大雪が見込まれるような時によく使われるキーワードの1つが「上空の寒気」です。強い寒気が入るほど記録的な大雪となったり、空から降ってくるものが雨ではなく雪となったりすることが知られています。
2022/02/27
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大雪に備えるための気象情報の使い方(後編)
前回の記事では、大雪によって交通障害の発生が見込まれるときに発表される大雪警報などを取り上げました。今回の記事では警報の発表基準を大きく上まわるような降雪の時に追加的に出される情報や、リアルタイムの降雪量予測の見方を紹介します。また、ライブカメラで雪道の様子を確認する時に押さえておきたいポイントも取り上げます。
2022/01/10
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大雪に備えるための気象情報の使い方(前編)
大雪によって高速道路や主要道路が通行止めとなるときには企業活動などに様々な影響が生じます。そうした大雪が見込まれる際には、どのような情報がいつ頃提供されるのでしょうか?今回と次回の記事では大雪に関する情報を10個取り上げ、それぞれダイジェスト的にまとめて紹介します。
2021/12/22
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インパクト予報に学ぶ従業員向け注意喚起の改善点
気象災害が迫るような時に発表される予報といえば、「多いところで200ミリの雨」や「最大風速は35メートル」といった大気中の現象を予測するタイプの情報です。しかし、こうした予報は「旧来の予報」と呼ばれていることをご存知ですか? 今回の記事では「新しい予報」と考えられているインパクト予報について解説します。
2021/11/23
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河川のライブカメラを見る時のポイント(後編)
後編では、時間軸の視点を忘れないこと、そして、雨の様子も合わせて見ることの2点について紹介していきます。これらも見落とされがちな観点であるのでぜひ理解しておいてください。では早速見ていきましょう。
2021/10/12
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河川のライブカメラを見る時のポイント(前編)
大雨となったとき、ライブカメラで川の様子を確認されたことはありませんか? ライブカメラの画像は避難などの意思決定に役立つ可能性を秘めていますが、使い方に問題があるとせっかくの利点が生かしきれません。そこで今回と次回の記事では、ライブカメラの映像を見るときの注意点やポイントについてまとめていきます。
2021/09/11
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大雨前後の従業員への注意喚起を改善するには?
リスク対策.com編集部が昨年実施した「組織における風水害対策調査」の結果を見ると、多くの企業が風水害対策として「大雨前後の従業員への注意喚起」に力を入れていると回答しています。しかし一言で「注意喚起」と言っても、中身に当たるメッセージで何を伝えるかが肝心です。例えば次のような総論的なメッセージを発信していませんか?
2021/08/06
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改めて確認したい土砂災害関連情報の意味
梅雨前線に伴った大雨による土砂災害が静岡県熱海市をはじめ、全国各地で発生しています。土砂災害の可能性が予測される時には、「大雨注意報」や「大雨警報(土砂災害)」、「土砂災害警戒情報」、「土砂キキクル」(大雨警報=土砂災害の危険度分布)、「大雨特別警報(土砂災害)」で注意や警戒が呼びかけられる仕組みが整っていますが、それらの情報が何を意味するのかは分かりづらい点があります。そこで今回の記事ではそうした情報が意味することについて基本的なところから確認していきましょう。
2021/07/09
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線状降水帯の新情報はどう使うべきか?
2021年6月17日から気象庁は、線状降水帯に関する新情報として「顕著な大雨に関する情報」を発表するようになる予定です。今回の記事では、その新しい情報を危機管理の実務や避難の上でいかに利用すべきかを整理していきます。まずは線状降水帯の危険性について簡単に触れた上で、どのような時に「顕著な大雨に関する情報」が発表されるかなどについて見ていきましょう。
2021/06/06
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改めて確認したい避難指示等の使い方
災害が迫った時に自治体が発令する避難指示などの情報がこの5月から大きく変わります。ニュースなどでも既報のとおり、大雨の警戒レベル4に入っていた「避難勧告」という情報は廃止され、レベル4は「避難指示」に一本化されます。そこでこの機会に改めて自治体の避難情報の意味や使い方を確認してみましょう。あわせて、今回の制度変更がもたらす懸念点についてもまとめていきます。
2021/05/09
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気象災害事例を調べるときの10のポイント(後編)
過去に発生した災害事例を詳しく分析して教訓とするときに役立つ視点を10個まとめました。今回は前回の記事に続き、ポイント6から10までをご紹介します。前回の記事同様、各ポイントには令和2年7月豪雨関連の資料を例として付けています。記事の末尾には全てのポイントと詳細なチェック項目をまとめた図も付けていますので、ぜひお役立てください。
2021/03/31
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気象災害事例を調べるときの10のポイント(前編)
自社の防災計画を見直すために、過去の災害事例を調査して何らかの教訓を得ようとされたことはありませんか? 振り返りはぜひ行ってほしいことですが、表面的に過去の災害をただなぞるだけでは、当時の状況や人々が直面した課題が立体的に浮かんでこないものです。 そこで、水害や土砂災害事例を調べる際にチェックしてもらいたい点を10のポイントとしてまとめました。今回の記事ではポイントの1から5を紹介します。
2021/03/22
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従業員の防災意識の向上策について考える
そこで今回の記事では、「防災意識を高めなければならない」という視点から離れ、「従業員の防災行動が望ましいものになれば結果よし」という考え方を紹介したいと思います。その上で、従業員の個別具体的な行動を変えるためにはどのようなプログラムを組むべきか、筆者が教職課程の中で学んだ方法を下地としてまとめていきます。
2021/02/19
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防災気象情報の非公開性と間接性
今回の記事では俯瞰(ふかん)的な視点から、日本の防災気象情報が抱える「非公開性」と「間接性」という問題点について指摘したいと思います
2021/01/15
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中小河川の水害リスクをどう調べるか?
皆さんは「ハザードマップの空白地域」という表現を耳にされたことはありますか? これは、水害のリスクがあるものの、何らかの事情で浸水想定が作成されずに空白となってしまっている部分のことを示す言葉です。
2020/12/14
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氾濫危険水位と水害
写真:イメージ台風や集中豪雨などの際にしばしば耳にするのが「氾濫危険水位」です。例えばNHKニュースの公式Twitterでは2020年7月6日、「岐阜 木曽川 氾濫危険水位を超える」という速報を流しました。
2020/11/13
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河川関係の情報をタイムラインに組み込む際の注意点
河川洪水への対応としてタイムラインの考え方を検討・導入されている事業者の方も多いと思いますが、防災対応のトリガーとする際に特に注意しておかなければならない情報があります。それは、大規模河川や一部の中規模河川に対して発表される「指定河川洪水予報」(以下、「洪水予報」と表記)です。今回の記事では、河川によってリードタイムは異なるという点とリードタイムの調べ方を中心に解説していきます。
2020/10/13
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大雨警戒レベルの実践的な覚え方
2019年から防災情報や気象情報などのレベル化が開始され、運用開始から1年以上が経過しています。しかし、漢字が多く使われた情報名が並んでいたり、似たような情報の名称が並んでいたりして、まだまだ分かりづらさを感じられてはいないでしょうか? 今回の記事では、大雨警戒レベルの実践的な覚え方の例として、河川の洪水と土砂災害に関することを取り上げます。それぞれの災害が発生するに至る過程を書き出し、さらに情報を当てはめていくという方法についてご紹介していきたいと思います。
2020/09/15
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台風による危険な雨と予測情報の使い方
台風に伴う雨雲がかかり続けた場合、降り始めからの雨量が大きくなり、さまざまな災害が発生します。そうした雨雲が気象レーダーでどのように見えるかを手始めに、台風関連の予測情報を通じて把握したいポイントや実況監視の重要性についてまとめていきます。
2020/08/17
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線状降水帯だけではない危険な雨の見分け方
災害を引き起こしかねない大雨は線状降水帯だけによるわけではありません。何もないところから急に雷雲が発達するタイプの大雨(いわゆるゲリラ豪雨)も時として、浸水被害や土砂災害などをもたらす大きな要因となります。今回の記事では突発的な大雨の例やその防災対策について考えていきましょう。
2020/07/30