【ワシントン時事】国際通貨基金(IMF)のゲオルギエワ専務理事は10日、トランプ次期米政権が掲げる貿易政策について、世界経済に及ぼす影響は「とりわけ不透明感が強い」と述べ、強い警戒感を示した。高関税政策が各国経済への「逆風を強めかねない」と危惧した。
 ゲオルギエワ氏は一部記者団に対し、米国の関税引き上げで「国際的なサプライチェーン(供給網)に統合された国や地域」が大きな影響を受ける恐れがあると指摘。特に「アジア地域」が打撃に見舞われかねないと憂慮した。 
〔写真説明〕国際通貨基金(IMF)のゲオルギエワ専務理事=10日、ワシントン

(ニュース提供元:時事通信社)