日本航空は26日、社内外をつなぐネットワーク機器がサイバー攻撃を受け、システム障害が発生したと発表した。利用客のチェックインや荷物の預け入れに不具合が出るなどし、国内線、国際線ともに一部の便で遅れが生じている。現在、同日出発の航空券の販売を停止しており、帰省や旅行など年末で利用客の多い時期だけに影響拡大が懸念される。
 日航によると、午前11時現在、少なくとも国内線24便で30分以上遅延が出ている。アプリにもつながりにくい状態が続いているという。
 障害が発生したのは26日午前7時24分。同社は8時56分に、障害の原因となったデータをやりとりするための装置を遮断した。安全運航には影響がないとしており、「ご利用のお客さま、ご関係の皆さまにご迷惑をおかけし、深くおわび申し上げる」とコメントした。
 一方、全日本空輸はサイバー攻撃の影響がなく、通常通り運航している。 
〔写真説明〕日本航空がサイバー攻撃を受け、システム障害が発生したことを知らせるモニター=26日午前、東京・羽田空港
〔写真説明〕日本航空機=2022年8月、東京・羽田空港

(ニュース提供元:時事通信社)