2024/12/11
防災・危機管理ニュース
【ニューヨーク時事】米自動車大手ゼネラル・モーターズ(GM)は10日、自動運転の無人タクシー事業から撤退すると発表した。傘下のGMクルーズが事業を手掛けてきたが、安全なサービスの開発に難航している上、競合に先行され、収益化が難しいと判断した。これを受け、ホンダはGMと進めてきた自動運転分野での提携を解消する。
GMクルーズは昨年、米カリフォルニア州サンフランシスコで歩行者を巻き込む事故を起こして以降、米国内で全てのサービスを停止。試験走行に取り組み、サービスの再開を目指していた。
発表によると、GMはクルーズの無人タクシー開発に対する資金提供をやめ、今後はGM車に搭載されている先進運転支援システム(ADAS)の性能向上や完全自動運転の実現に注力する。来年6月末までにクルーズとGMの技術チームを統合・再編することで、年間10億ドル(約1500億円)以上の支出を削減できるとみている。
ホンダはクルーズと協力して2026年から東京都内でサービスを始める方針だったが、計画を中止。クルーズに数%を出資していたが、保有株を売却し、今後は独自で無人タクシー開発に取り組む。
〔写真説明〕自動運転サービスを発表する(左から)ホンダの三部敏宏社長(左)、GMクルーズのカイル・ボークト最高経営責任者(CEO)(当時)ら=2023年10月19日、東京都港区
(ニュース提供元:時事通信社)
- keyword
- 自動運転
防災・危機管理ニュースの他の記事
おすすめ記事
-
リスク対策.com編集長が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2024/12/10
-
リスク対策.PROライト会員用ダウンロードページ
リスク対策.PROライト会員はこちらのページから最新号をダウンロードできます。
2024/12/05
-
-
パリ2024のテロ対策期間中の計画を阻止した点では成功
2024年最大のイベントだったパリオリンピック。ロシアのウクライナ侵略や激化する中東情勢など、世界的に不安定な時期での開催だった。パリ大会のテロ対策は成功だったのか、危機管理が専門で日本大学危機管理学部教授である福田充氏とともにパリオリンピックを振り返った。
2024/11/29
-
-
-
なぜ製品・サービスの根幹に関わる不正が相次ぐのか?
企業不正が後を絶たない。特に自動車業界が目立つ。燃費や排ガス検査に関連する不正は、2016年以降だけでも三菱自動車とスズキ、SUBARU、日産、マツダで発覚。2023年のダイハツに続き、今年の6月からのトヨタ、マツダ、ホンダ、スズキの認証不正が明らかになった。なぜ、企業は不正を犯すのか。経営学が専門の立命館大学准教授の中原翔氏に聞いた。
2024/11/20
-
-
ランサム攻撃訓練の高度化でBCPを磨き上げる
大手生命保険会社の明治安田生命保険は、全社的サイバー訓練を強化・定期実施しています。ランサムウェア攻撃で引き起こされるシチュエーションを想定して課題を洗い出し、継続的な改善を行ってセキュリティー対策とBCPをブラッシュアップ。システムとネットワークが止まっても重要業務を継続できる態勢と仕組みの構築を目指します。
2024/11/17
-
※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方