【カイロ時事】イスラエル政府は16日、ガラント国防相がオースティン米国防長官と電話会談し、交戦中のレバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラへの対応を協議したと発表した。ガラント氏は会談で「(ヒズボラ側との)政治的解決の可能性がなくなりつつある」と強調した。
 ヒズボラは、イスラエルがパレスチナ自治区ガザで戦っているイスラム組織ハマスとの連帯を表明。攻撃の応酬が続くイスラエル北部では約6万人が避難生活を余儀なくされている。
 ガラント氏はこれまで、ガザでの作戦に区切りを付け、ヒズボラへの対応に注力すべきだとの考えを示してきた。イスラエルのネタニヤフ首相は、ヒズボラに対する大規模攻撃を実施すべきだとの立場だと報じられている。 

(ニュース提供元:時事通信社)