原子力規制委員会の山中伸介委員長は21日の定例記者会見で、東京電力が22日から始める東京電力福島第1原発2号機の溶け落ちた核燃料(デブリ)の試験的取り出しについて、「(将来の)大規模な取り出しに向けた技術開発の第一歩だ」との認識を示した。
 試験的取り出しを巡っては、装置の準備が難航するなどして、当初2021年中としていた着手時期が3回延期された。これについて山中委員長は「廃炉を着実に安全に進めていくことが一番の目的だ」と強調。「(東電には)慎重にやっていただいたと理解している。今回の取り出しを機に(技術などの)蓄積をしてほしい」と述べた。 

(ニュース提供元:時事通信社)