2024/08/07
防災・危機管理ニュース
【イスタンブール時事】イスラム組織ハマスは6日、イランで7月末に殺害された最高指導者ハニヤ氏の後継に、パレスチナ自治区ガザのトップ、ヤヒヤ・シンワル氏を選出したと明らかにした。ハマス軍事部門創設にも深く関わったシンワル氏は対イスラエル強硬派の筆頭で、組織として「過激路線を強める」(ロイター通信)姿勢を明確にした形だ。
シンワル氏はガザ南部ハンユニス出身で、ロイターは現在61歳と伝えている。20年以上イスラエルで収監された経験を持ち、ハニヤ氏の死後、最も有力なハマス幹部の一人と見なされていた。昨年10月のハマスによるイスラエル奇襲の首謀者とされるが、ガザに潜伏中のもようで、動静は分かっていない。
ガザでの戦闘開始から7日で10カ月が経過したが、停戦交渉は難航している。ロイターによると、交渉の内情を知る外交官は「今回のシンワル氏指名は、ガザ戦争を解決する上で、イスラエルがシンワル氏と対峙(たいじ)する必要があることを意味する。決して妥協しないという(ハマスの)メッセージだ」と述べた。
〔写真説明〕パレスチナのイスラム組織ハマス幹部ヤヒヤ・シンワル氏=2022年12月、パレスチナ自治区ガザ北部ガザ市(AFP時事)
(ニュース提供元:時事通信社)
防災・危機管理ニュースの他の記事
おすすめ記事
-
-
-
リスク対策.com編集長が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2024/12/24
-
-
-
能登の二重被災が語る日本の災害脆弱性
2024 年、能登半島は二つの大きな災害に見舞われました。この多重被災から見えてくる脆弱性は、国全体の問題が能登という地域で集約的に顕在化したもの。能登の姿は明日の日本の姿にほかなりません。近い将来必ず起きる大規模災害への教訓として、能登で何が起きたのかを、金沢大学准教授の青木賢人氏に聞きました。
2024/12/22
-
製品供給は継続もたった1つの部品が再開を左右危機に備えたリソースの見直し
2022年3月、素材メーカーのADEKAの福島・相馬工場が震度6強の福島県沖地震で製品の生産が停止した。2009年からBCMに取り組んできた同工場にとって、東日本大震災以来の被害。復旧までの期間を左右したのは、たった1つの部品だ。BCPによる備えで製品の供給は滞りなく続けられたが、新たな課題も明らかになった。
2024/12/20
-
企業には社会的不正を発生させる素地がある
2024年も残すところわずか10日。産業界に最大の衝撃を与えたのはトヨタの認証不正だろう。グループ会社のダイハツや日野自動車での不正発覚に続き、後を追うかたちとなった。明治大学商学部専任講師の會澤綾子氏によれば企業不正には3つの特徴があり、その一つである社会的不正が注目されているという。會澤氏に、なぜ企業不正は止まないのかを聞いた。
2024/12/20
-
-
※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方