【イスタンブール時事】パレスチナのイスラム組織ハマスは31日、最高指導者イスマイル・ハニヤ氏がイランの首都テヘランで殺害されたと発表した。「裏切り者のシオニスト(イスラエル)の襲撃を受けた」と主張し、敵対するイスラエルに暗殺されたと非難した。
 イスラエル側は公式の反応を示していないが、パレスチナ自治区ガザで続いているハマスとの戦闘や停戦交渉への影響は必至だ。AFP通信によれば、ハマス幹部は「卑劣な行為で、対応なしには済まされない」と報復を宣言した。
 ハニヤ氏は、30日に行われたイランのペゼシュキアン大統領の就任宣誓式出席のため同国を訪問し、最高指導者ハメネイ師とも面会していた。イランのメディアによると、テヘラン北部の施設に滞在していた31日未明、「上空からの飛来物」によって護衛役と共に殺害されたという。 
〔写真説明〕イスラム組織ハマスの最高指導者ハニヤ氏=3月26日、テヘラン(AFP時事)

(ニュース提供元:時事通信社)