2024/04/27
防災・危機管理ニュース
【カイロ時事】イスラム組織ハマス幹部は27日の声明で、パレスチナ自治区ガザでの戦闘休止に関し、イスラエル側の条件を受け取ったことを明らかにし、「検討後に回答する」と述べた。米メディアによれば、イスラエルは仲介役エジプトを通じ、ガザ最南部ラファへの地上侵攻前に合意する「最後のチャンスだ」と伝えたとされる。
ハマスはこれまで、恒久的な停戦やイスラエル軍のガザ撤退などの条件を提示。ハマス壊滅のためラファ本格侵攻を目指すイスラエルは短期の戦闘休止を提案し、折り合いがついていない。一方、イスラエルは昨年10月にガザに連れ去られた人質の解放について、要求人数を40人から女性や子供、高齢者ら33人に減らしたと伝えられている。
ガザ全域からの避難民約150万人が身を寄せるラファへの攻撃が激化すれば、境界を接するエジプトに多数のパレスチナ人が流入する可能性が指摘されている。エジプト外交団は26日にイスラエル入りし、交渉に当たっている。
中東の衛星テレビ局アルジャジーラは27日、イスラエルの攻撃を受けた中部ヌセイラトの難民キャンプで乳児ら8人が死亡したと伝えた。ラファや南部ハンユニスでも死者が出るなど、ガザ各地で攻撃が続いている。
〔写真説明〕26日、パレスチナ自治区ガザ南部ラファで、エジプトとの境界のフェンス越しに会話する子供たちとエジプト兵(AFP時事)
(ニュース提供元:時事通信社)
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