2024/03/26
防災・危機管理ニュース
政府は26日、新しい資本主義実現会議(議長・岸田文雄首相)を開き、首相の掲げる「成長型経済」実現に向け、供給制約への対応などについて議論した。首相は、人手不足に苦しむ中小企業の労働生産性引き上げのため「省力化投資に官民で全力で取り組む」と強調した。
首相は、特に人手不足が深刻な運輸業などの現場で、情報通信技術(ICT)を使える労働者を育成する方針も明らかにした。政府は議論を重ね、6月ごろにも取りまとめる「新しい資本主義」実行計画の改定への反映を目指す。
首相は、後継者不足に悩む中小企業などの事業承継支援にも言及。中小企業のM&A(合併・買収)を手掛ける仲介事業者が、ビジネス相手となりがちな買い手側の意向を強く反映することを防ぐため、事業者の手数料体系の開示・透明化を進める考えだ。
供給制約への対応を巡っては、人工知能(AI)やロボットなど自動化技術の利用促進、中高年層がこれまでの経験を生かして起業できる環境整備なども検討する方針が会議で示された。日本の生産年齢人口(15~64歳)は2020年に7509万人だったが、70年には4535万人まで減少する見込み。
〔写真説明〕新しい資本主義実現会議で発言する岸田文雄首相=26日午後、首相官邸
〔写真説明〕岸田文雄首相(右から4人目)が出席した新しい資本主義実現会議=26日午後、首相官邸
(ニュース提供元:時事通信社)
防災・危機管理ニュースの他の記事
おすすめ記事
-
なぜ製品・サービスの根幹に関わる不正が相次ぐのか?
企業不正が後を絶たない。特に自動車業界が目立つ。燃費や排ガス検査に関連する不正は、2016年以降だけでも三菱自動車とスズキ、SUBARU、日産、マツダで発覚。2023年のダイハツに続き、今年の6月からのトヨタ、マツダ、ホンダ、スズキの認証不正が明らかになった。なぜ、企業は不正を犯すのか。経営学が専門の立命館大学准教授の中原翔氏に聞いた。
2024/11/20
-
-
リスク対策.com編集長が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2024/11/19
-
ランサム攻撃訓練の高度化でBCPを磨き上げる
大手生命保険会社の明治安田生命保険は、全社的サイバー訓練を強化・定期実施しています。ランサムウェア攻撃で引き起こされるシチュエーションを想定して課題を洗い出し、継続的な改善を行ってセキュリティー対策とBCPをブラッシュアップ。システムとネットワークが止まっても重要業務を継続できる態勢と仕組みの構築を目指します。
2024/11/17
-
-
セキュリティーを労働安全のごとく組織に根付かせる
エネルギープラント建設の日揮グループは、サイバーセキュリティーを組織文化に根付かせようと取り組んでいます。持ち株会社の日揮ホールディングスがITの運用ルールやセキュリティー活動を統括し、グループ全体にガバナンスを効かせる体制。守るべき情報と共有すべき情報が重なる建設業の特性を念頭に置き、人の意識に焦点をあてた対策を推し進めます。
2024/11/08
-
-
-
リスク対策.PROライト会員用ダウンロードページ
リスク対策.PROライト会員はこちらのページから最新号をダウンロードできます。
2024/11/05
-
※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方