2013/10/18
防災・危機管理ニュース
防災対策の補助事業が認可
大手不動産業の三菱地所レジデンスはこのほど、東京都品川区の荏原町駅前地区の約1000㎡について、低層の既存建築物を防災性の高い高層のマンションと店舗からなる複合施設に建て替える事業認可が都から得られたと発表した。
荏原町駅前地区の約552.5haは、低層木造住宅の密集地域で建物の延焼と避難上の心配があるため、都から、耐火性の高い建築物への建て替えなどを促進する「防災街区整備事業」のエリアに指定されていた。当該区にある危険建築物は、除却勧告が可能になったり、建替計画に対し、行政がお墨付きを与え、共同住宅の建て替えに費用補助が受けられたりする。根拠となるのは、「密集市街地における防災街区の整備の促進に関する法律」で、防災街区整備事業は2003年の法改正時に創設されたもの。
都内では64地区約3770haが地区認定され、荏原町駅前を含めた荏原地区は最大規模で、昭和20年~30年代に建てられた小規模な木造2階建ての店舗併用住宅の密集地域が広がる。今回の認可は全国7番目の事例で、同地区では先駆けとなる。
複合ビルは18階建て地下1階建て。1~2階が店舗で上階部がマンション。8戸は既存用地のオーナー充て。47戸が分譲用。11月に解体工事に着手し、2014年3月に本体着工、2016年3月の竣工を予定している。
防災・危機管理ニュースの他の記事
おすすめ記事
-
なぜ製品・サービスの根幹に関わる不正が相次ぐのか?
企業不正が後を絶たない。特に自動車業界が目立つ。燃費や排ガス検査に関連する不正は、2016年以降だけでも三菱自動車とスズキ、SUBARU、日産、マツダで発覚。2023年のダイハツに続き、今年の6月からのトヨタ、マツダ、ホンダ、スズキの認証不正が明らかになった。なぜ、企業は不正を犯すのか。経営学が専門の立命館大学准教授の中原翔氏に聞いた。
2024/11/20
-
-
リスク対策.com編集長が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2024/11/19
-
ランサム攻撃訓練の高度化でBCPを磨き上げる
大手生命保険会社の明治安田生命保険は、全社的サイバー訓練を強化・定期実施しています。ランサムウェア攻撃で引き起こされるシチュエーションを想定して課題を洗い出し、継続的な改善を行ってセキュリティー対策とBCPをブラッシュアップ。システムとネットワークが止まっても重要業務を継続できる態勢と仕組みの構築を目指します。
2024/11/17
-
-
セキュリティーを労働安全のごとく組織に根付かせる
エネルギープラント建設の日揮グループは、サイバーセキュリティーを組織文化に根付かせようと取り組んでいます。持ち株会社の日揮ホールディングスがITの運用ルールやセキュリティー活動を統括し、グループ全体にガバナンスを効かせる体制。守るべき情報と共有すべき情報が重なる建設業の特性を念頭に置き、人の意識に焦点をあてた対策を推し進めます。
2024/11/08
-
-
-
リスク対策.PROライト会員用ダウンロードページ
リスク対策.PROライト会員はこちらのページから最新号をダウンロードできます。
2024/11/05
-
※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方