2024/01/25
防災・危機管理ニュース
海上保安庁は25日までに、能登半島地震後に富山湾の海底地形を調査した結果、富山市沖約4キロの海底斜面で崩落が確認されたと発表した。同市では地震直後に第1波が観測されており、この斜面崩落によって震源付近とは違う津波が発生していた可能性がある。
海保によると、調査は15~17日に測量船を使って実施。北陸地方整備局が2010年に行った調査のデータと比較した。その結果、水深260~330メートル付近の海底にある谷の斜面が長さ約500メートル、幅約80メートルにわたって崩れ、水深が最大40メートル程度深くなっていることが分かった。海保は「能登半島地震との関連は不明」としている。
気象庁によると、富山市では津波の第1波が能登半島地震後の3分後に観測されている。震源により近い石川県七尾市では約30分後に第1波が観測されていることから、震源付近とは別に津波の発生源がある可能性が指摘されている。
海保は調査結果について、2月に開催される政府の地震調査委員会に報告するとしている。
(ニュース提供元:時事通信社)
防災・危機管理ニュースの他の記事
おすすめ記事
-
なぜ製品・サービスの根幹に関わる不正が相次ぐのか?
企業不正が後を絶たない。特に自動車業界が目立つ。燃費や排ガス検査に関連する不正は、2016年以降だけでも三菱自動車とスズキ、SUBARU、日産、マツダで発覚。2023年のダイハツに続き、今年の6月からのトヨタ、マツダ、ホンダ、スズキの認証不正が明らかになった。なぜ、企業は不正を犯すのか。経営学が専門の立命館大学准教授の中原翔氏に聞いた。
2024/11/20
-
-
リスク対策.com編集長が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2024/11/19
-
ランサム攻撃訓練の高度化でBCPを磨き上げる
大手生命保険会社の明治安田生命保険は、全社的サイバー訓練を強化・定期実施しています。ランサムウェア攻撃で引き起こされるシチュエーションを想定して課題を洗い出し、継続的な改善を行ってセキュリティー対策とBCPをブラッシュアップ。システムとネットワークが止まっても重要業務を継続できる態勢と仕組みの構築を目指します。
2024/11/17
-
-
セキュリティーを労働安全のごとく組織に根付かせる
エネルギープラント建設の日揮グループは、サイバーセキュリティーを組織文化に根付かせようと取り組んでいます。持ち株会社の日揮ホールディングスがITの運用ルールやセキュリティー活動を統括し、グループ全体にガバナンスを効かせる体制。守るべき情報と共有すべき情報が重なる建設業の特性を念頭に置き、人の意識に焦点をあてた対策を推し進めます。
2024/11/08
-
-
-
リスク対策.PROライト会員用ダウンロードページ
リスク対策.PROライト会員はこちらのページから最新号をダウンロードできます。
2024/11/05
-
※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方