ライフラインの影響については、電気は当日夕方に回復したが、ガスが使えない中で、看護婦寮の個人用炊飯器を15個ほど集め、夜を徹 し て入院患者や職員のおにぎり(約1000個)を作って対応したなど当時の厳しい状況が報告されている。水に関しても災害対策本部へ要請してもタンクロー リーの給水はなく、ボランティアのタンクローリーで20∼50tの給水をもらったなど、多くの苦労があったようだ。

老籾氏は冊子の中で、震災発生の翌月からは外来者が減り、経営上の問題が生じ医師数を減少させて対応したなど民間の医療機関としての問題も特筆している。

 本誌2010年1月号vol.17、 2010年3月号vol.18より