【ラスベガス時事】対話型AI(人工知能)「チャットGPT」を手掛ける米オープンAIは8日、米紙ニューヨーク・タイムズ(NYT)による著作権侵害の訴えに反論する声明を公表した。インターネット上の情報をAIの基盤技術に学習させることは「フェアユース(公正利用)だ」と主張。昨年8月からメディアが学習に使われないよう除外できる措置も導入したと説明した。
 文章や画像を指示に基づき作る生成AIを巡っては、基盤の学習に記事や芸術作品などが断りなく使われているとして問題となっている。NYTは、オープンAIや提携先のマイクロソフト(MS)と適正な対価を巡り交渉したが、不調に終わったとして両社を提訴した。
 今回の反論声明で、オープンAI側はNYTが「全容を話していない」と指摘。基盤の学習に同紙の記事が「有意義な貢献をしていないと説明した」としている。AIが記事を直接引用する形で回答を作成している問題については、修正に当たっていると説明した。 

(ニュース提供元:時事通信社)