気象庁は8日、能登半島の最大震度7(マグニチュード=М7.6)の地震から1週間が経過したが、今後も約1カ月間は最大震度5強程度以上の地震に注意するよう呼び掛けた。束田進也地震火山技術・調査課長は記者会見で「家屋の倒壊や土砂災害の危険性が高まっており、復旧活動などの際は地震や雨、雪に十分注意してほしい」と話した。
 一連の地震は能登半島北部と北東沖にまたがる長さ約150キロの断層がずれ動いて起きているとみられ、8日午前9時までに発生したM3.5以上の地震は約450回となった。約1週間の回数は2016年の熊本地震の2倍近い。
 震度別では、6日夜に石川県志賀町で震度6弱を局地的に観測した。5強は7回(震度7の直前を含む)、5弱は6回で、震度1以上は1200回を超えた。最大震度5強程度以上の地震が起きる確率は8日時点で平常時の100倍超という。
 能登半島北部沿岸では地盤隆起などで津波を観測できなくなっていたが、同庁は輪島市の輪島港内に臨時の津波観測装置を設置し、8日正午から運用を始めた。 

(ニュース提供元:時事通信社)