石川県で最大震度7を観測した能登半島地震は、8日で発生から1週間。同県によると、7日までに確認された死者は128人に上った。多数の安否不明者が出ている輪島市や珠洲市では、警察や消防、自衛隊などが捜索を継続。余震が続いているほか、7日から雨や雪が強まり、土砂崩れなど二次災害の懸念も高まっている。
 石川県によると、7日午後2時現在の死者は輪島市69人、珠洲市38人、穴水町11人、七尾市5人、志賀町と能登町が各2人、羽咋市1人。連絡が取れない安否不明者は計195人で、内訳は珠洲市87人、輪島市86人、穴水町12人、能登町5人、七尾市3人、羽咋市と志賀町が各1人となっている。
 県内404カ所に避難所が開設され、依然として2万8000人余りが身を寄せている。輪島市約8500戸、珠洲市約6700戸など計約2万戸余りで停電、14市町の計6万6000戸余りで断水が続く。孤立集落は解消しておらず、解消後も支援が必要な要支援集落が被災地域全域に残っている。
 金沢地方気象台によると、8日午前にかけて平地でも大雪となる見込みで、大雪による交通障害に注意を呼び掛けた。9日朝まで気温の低い状態が続くため、体調管理に留意が必要だという。 
〔写真説明〕雪が降る中、重機でがれきを取り除く作業員ら=7日午後、石川県珠洲市
〔写真説明〕土砂崩れ現場で重機を使って捜索活動をする消防隊員ら=7日午後、石川県穴水町
〔写真説明〕自衛隊員から食事を受け取る女性=7日、石川県珠洲市

(ニュース提供元:時事通信社)