2023/11/08
ニュープロダクツ
チャレナジーは、寒冷地で活用可能な次世代マイクロ風車の製品「Type A」を販売する。凍結に強い特別な塗装によって着氷・着雪しにくく、かつ着氷しても破損しにくい構造を備えたもの。
同製品は、「サボニウス型」という方式を採用した小型の風力発電機。風速毎秒3メートルから発電でき、14.5メートル以上になると回転を止める。風見鶏のように風を受け流すことで、暴走や破損を回避する仕組み。
垂直に伸びた板状の風車が回転して発電する構造で、低回転での発電が可能なため、暴走や騒音を抑えられる。着氷した場合でも、風車に付着した氷が回転によって周囲に飛び散る「アイススロー」が起きにくい構造を備える。
同製品は、耐風速が毎秒40メートル、耐寒性が摂氏マイナス10度という寒冷地・豪雪地帯の厳しい環境に耐える設計を採用。2022年12月~2023年3月に青森県六ケ所村で実施した寒冷地仕様の実証実験では、降雪時における発電を達成した。さらに効率の良い複数台設置方法の検討を進めているという。摂氏マイナス30度まで対応可能な仕様も開発中。
同製品のサイズは、高さ5.5メートル、幅2.1メートル、奥行き2.1メートル。風力発電機サイズは、高さ1.5メートル、直径0.7メートル。風車本体の重量は55.5キログラム。定格出力は100ワット、最大出力は250ワット。風車回転開始速度は毎秒2メートル、定格速度は毎秒10メートル。騒音レベルは49デシベル。運用期間は10年。
防災・危機管理関連の新製品ニュースリリースは以下のメールアドレスにお送りください。risk-t@shinkenpress.co.jp
リスク対策.com 編集部
ニュープロダクツの他の記事
おすすめ記事
-
阪神・淡路大震災30年 いま問われるもの
日本社会に大きな衝撃を与えた阪神・淡路大震災から30年。あらゆる分野が反省を強いられ、安全を目指してさまざまな改善が行われてきました。しかし、日本社会にはいま再び災害脆弱性が突き付けられています。この30年で何が変わったのか、残された課題は何か。神戸大学名誉教授・兵庫県立大学名誉教授の室﨑益輝氏に聞きました。
2025/02/06
-
-
リスク対策.PROライト会員用ダウンロードページ
リスク対策.PROライト会員はこちらのページから最新号をダウンロードできます。
2025/02/05
-
リスク対策.com編集長が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2025/02/04
-
-
-
-
-
-
※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方