2016/04/05
ニュープロダクツ
災害時の断水や停電でも使える無水小便器
維持費安く、清潔
URIMAT Japan株式会社が輸入販売するエコトイレ「ウリマット」は、ほとんど水を使わないスイス発の男性用小便器。平時はもちろん、災害が起きた際の断水時や停電時でも日常通り使える。同社の試算によると、1台あたり50人(1人1日4回)が使う場合、日本国内で普及している1回の洗浄水量4リットルの小便器と比較して、水道代やクリーナー費用など金額にして年間約9万円(7割相当)安くなるという。上水道管やセンサーの工事が不要なので、施工費用も節約できる。同社によると、当初は水を使わない洗浄方法に抵抗を持つ企業も多かったが、ヨーロッパでの普及実績や環境意識の高まりから、試験設置を経て本格導入する事例が増えてきている。
排水口の下にあるカートリッジの密閉された弁を通じて尿が流れる仕組みになっていて、排管からの臭いの漏れを防ぐ。毎日の清掃には、天然微生物の働きを利用した専用のクリーナーをスプレーすることで悪臭の原因となるアンモニアの発生を抑制。カートリッジに内蔵した固形クリーナーが溶け出すことで、トラップ内や排水管の沈殿物を減らし、汚水管内部に尿石が付着するのを防ぐ。
トイレ本体は、ドイツ大手化学メーカーであるバイエル社と共同で開発した特殊素材マクロロンにより、4.5㎏という軽量化を実現した。優れた強度と耐久性を持ち、表面密度が陶器の約150倍という滑らかな表面は汚れにくく、液体も留めない。尿が飛び散りにくいフォルムで、服や床の汚れを防止する。
輸入元:URIMAT Japan株式会社(☎ 03-5786-0222)
販売店:株式会社セットアップ横浜(☎ 045-475-6007)
ニュープロダクツの他の記事
おすすめ記事
-
リスク対策.com編集長が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2024/12/03
-
パリ2024のテロ対策期間中の計画を阻止した点では成功
2024年最大のイベントだったパリオリンピック。ロシアのウクライナ侵略や激化する中東情勢など、世界的に不安定な時期での開催だった。パリ大会のテロ対策は成功だったのか、危機管理が専門で日本大学危機管理学部教授である福田充氏とともにパリオリンピックを振り返った。
2024/11/29
-
-
-
なぜ製品・サービスの根幹に関わる不正が相次ぐのか?
企業不正が後を絶たない。特に自動車業界が目立つ。燃費や排ガス検査に関連する不正は、2016年以降だけでも三菱自動車とスズキ、SUBARU、日産、マツダで発覚。2023年のダイハツに続き、今年の6月からのトヨタ、マツダ、ホンダ、スズキの認証不正が明らかになった。なぜ、企業は不正を犯すのか。経営学が専門の立命館大学准教授の中原翔氏に聞いた。
2024/11/20
-
-
ランサム攻撃訓練の高度化でBCPを磨き上げる
大手生命保険会社の明治安田生命保険は、全社的サイバー訓練を強化・定期実施しています。ランサムウェア攻撃で引き起こされるシチュエーションを想定して課題を洗い出し、継続的な改善を行ってセキュリティー対策とBCPをブラッシュアップ。システムとネットワークが止まっても重要業務を継続できる態勢と仕組みの構築を目指します。
2024/11/17
-
-
セキュリティーを労働安全のごとく組織に根付かせる
エネルギープラント建設の日揮グループは、サイバーセキュリティーを組織文化に根付かせようと取り組んでいます。持ち株会社の日揮ホールディングスがITの運用ルールやセキュリティー活動を統括し、グループ全体にガバナンスを効かせる体制。守るべき情報と共有すべき情報が重なる建設業の特性を念頭に置き、人の意識に焦点をあてた対策を推し進めます。
2024/11/08
-
※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方