多発する突発停電でも業務を止めない!
バッテリー搭載ファクス機能付き複合機

リコーが発売中のバッテリー搭載ファクス機能付きインクジェット複合機「RICOH SG 3120B SF」の販売が好調だ。突発的な停電が起きてもコピー・ファクス業務に支障をきたさない本商品は、BCP対策の中でも重要な「紙による情報伝達」を継続可能とする。ビジネスで使うことを想定して自動原稿送り装置、自動両面印刷などを標準搭載し、デスクサイドのサブ機、もしくは古くなったファクスの置き換えとして、注目を集めている。

突発停電と停電対策の必要性 
今年2月には関東地方で大雪、さらに梅雨から夏にかけてはゲリラ豪雨と落雷が発生し、交通の寸断や突発停電が多発している。東日本大震災以降、エネルギー政策が大きな課題となっているが、昨今では大雪やゲリラ豪雨、落雷といった自然災害に対する備えも求められている。オフィスで使われているレーザー複写機や複合機の消費電力は大きく、停電時でも稼動させるための対策を行うのは困難だ。停電環境下では安否確認の連絡はもちろん、受発注をファクスで行っている企業などは送受信ができないと実務上のリスクが発生する可能性があるが、停電対策をしたくてもそこまで回らない、というのが本音だろう。

停電対策済みのインクジェット複合機 
リコーは2004年からビジネス用インクジェットプリンター「GELJETプリンター」を販売しているが、このGELJETプリンターの技術を応用した製品がインクジェット複合機「RICOH SG 3120B SF」だ。同複合機は停電対策の悩みを解決する切り札となる。最大の特徴は、リチウムイオンバッテリーを標準で搭載し、突発停電が発生しても電源の瞬断なくバッテリー稼動に切り替わるため、普段通りに業務を継続することができる点。 

コピー原稿やファクス原稿を一度に積載することができる「自動原稿送り装置」や両面印刷を可能とする「自動両面印刷」を標準搭載。さらに本体の大きさは399mm(幅)437mm×(奥)330mm×(高)とデスクサイドにも設置が可能だ。 

バッテリーは、14.4V、4700mAh、68Whと一般的なノートパソコンの大容量バッテリー同等のリチウムイオン電池を搭載。1時間に100枚印刷したとして約7時間の継続稼動が可能だ。バッテリーは交換が可能で、別売のバッテリーとバッテリーチャージャーを導入すれば、あらかじめ予備バッテリーをストックし本体とは別で充電しておくことで、さらに稼働時間を延ばすことも可能だ。 

計画停電などが起こる場合に有効なのが、ピークシフト機能。夏季・冬季の昼間の電力がひっぱくする時間帯は内蔵バッテリーで稼動するように設定すれば、企業として社会的責任の一端を果たすことができる点も見逃せない。

普段使いから停電時まで活用


オフィス機器などは普段から使っていないといざというときに使い方がわからず、プリンタードライバーがインストールされていない、接続の仕方がわからないなどの理由で結局使用できないということになりかねない。「RICOH SG 3120B SF」は、日ごろから使い慣れた複合機を停電があってもそのまま使い続けることができる、というのが最大のメリットだ。 

停電対策とは別に、新しい使い方も広がり始めた。例えば、展示会やフェア会場、イベント会場に持ち込めば、電源ケーブルの配線が難しい場所でもコピー・プリンター・スキャナーとして利用できる。無線LANにも対応で、ワイヤレスでプリントアウトすることが可能なため、これまでの複合機の枠に捉われない自由な発想での使い方を実現できるのだ。

危機管理室に最適の一台 
自治体の災害対策課や防災対策課はもちろん、各企業の危機管理室といった部門や、避難場所となる可能性がある公民館や市民センターなどの公共施設、災害時の緊急対応が必要とされる医療機関など、停電対策は必要だが、そこまで手が回らない、といった部門や企業で好評を得ている。通信機器としてのファクスの停電対策に頭を悩ませている方は、一度検討してみてはどうだろうか。


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