すっかり常態化したテレワーク、街中で目にするようになったUber eats、Zoomを使ったオンラインフィットネスや語学学習etc…。新型コロナウイルスの感染拡大とともに始まったニューノーマル。そんな新しい生活様式から、サービス、小売業界の変化をテーマに英語学習していきましょう!


1. British department store group Debenhams went into administration in 2020.

イギリスの大手デパートのデベナムズは、2020年に経営破綻した。

go into administrationを直訳すると「管理下に入る」。ここから転じて、「破産申請する」という意味になります。なお、Debenhamsはイギリスで有名な全国チェーンのデパート。長引くコロナの影響により、昨年5月に240年以上の歴史に幕を閉じました。また、日本でも人気のあった花柄のバッグで有名なキャス・キッドソンも倒産するなど小売店への打撃が深刻です。


2. Many customers saved money during COVID lockdowns and could afford to splurge on artisanal cheese.
New York Times, 22 Dec. 2021


コロナウイルスのロックダウン期間中に節約したおかげで、高級チーズを買う余裕がある客が増えた。

splurgeは「散財する」という動詞。「コロナ疲れ」のストレス解消とするショッピングは revenge shoppingと言います。日本語だと「労(ねぎら)い消費」という近い表現がありますね。米マッキンゼーの調査によると、アメリカ人の51%がコロナ終息後に散財したい欲求があるそうです。
 

3. Traffic at retail stores on Black Friday dropped 28.3% compared with 2019 levels.
CNBC, 27 Nov 2021

ブラックフライデーの小売店への来店者数は2019年と比較して28.3%下がった。

Black Fridayは、サンクスギビング(感謝祭 11月4週目の木曜日)の翌日の金曜日です。年末商戦の幕開け日として、毎年アメリカでは1年で最も売上が見込まれる日とされます。最近日本でもチラホラと目にするようになりました。”black”の由来や意味は諸説あるようですが、「黒字」の意味が一番浸透しているようです。
 

4. The COVID-19 pandemic accelerated the growth of the ghost kitchen industry around the world.

コロナウイルスは世界中でゴーストキッチン分野を急成長させた。
              
ghost kitchenとは、デリバリーや持ち帰りをする顧客をターゲットにした厨房機能のみのアメリカ発祥のレストランの新しい形態です。日本でも、店舗の実態がなくキッチンをシェアしているだけというケースも多く見受けられるようになりましたね。元々は賃料が高いアメリカ都市部で地代を安くする目的で2015年頃に始まりましたが、コロナ自粛やロックダウン時のサービスとして大変注目を浴びています。 他に「クラウドキッチン」とも呼ばれます。ちなみに「持ち帰り」を意味するTake Outはアメリカ英語、イギリスではTake Awayが使われます。