第160回:パンデミック後の事業継続マネジャーに求められる役割
BCI / The Future of Business Continuity & Resilience Report 2021
合同会社 Office SRC/
代表
田代 邦幸
田代 邦幸
自動車メーカー、半導体製造装置メーカー勤務を経て、2005年より複数のコンサルティングファームにて、事業継続マネジメント(BCM)や災害対策などに関するコンサルティングに従事した後、独立して2020年に合同会社Office SRCを設立。引き続き同分野のコンサルティングに従事する傍ら、The Business Continuity Institute(BCI)日本支部事務局としての活動などを通して、BCMの普及啓発にも積極的に取り組んでいる。一般社団法人レジリエンス協会 組織レジリエンス研究会座長。BCI Approved Instructor。JQA 認定 ISO/IEC27001 審査員。著書『困難な時代でも企業を存続させる!! 「事業継続マネジメント」実践ガイド』(セルバ出版)
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ちょうど1年ほど前の本連載で、BCMの専門家や実務者による非営利団体BCI(注1)が発表した調査報告書「The Future of Business Continuity and Resilience」を紹介させていただいた。これは新型コロナウイルスによるパンデミックを経験した事業継続の実務者などが、今後どのような能力が求められると考えているのか、パンデミックを含むさまざまな事象に対峙(たいじ)していくための計画やソリューションはどのように変わっていくべきなのか、などを探ることを意図して行われたものであった。
この記事を掲載していただいた当時は単発の調査報告書だと思っていたが、2021年10月7日に同報告書の2021版が発表されたので、今回はこちらを紹介する。
なお本報告書は下記URLにアクセスして、氏名やメールアドレスなどを登録すれば、無償でダウンロードできる。
https://www.thebci.org/resource/bci-the-future-of-business-continuity-and-resilience--the-emerging-landscape-report-2021-.html
(PDF 72 ページ/約 2.4 MB)
今回の調査報告書もBCIの会員などを対象としたアンケート調査に基づいてまとめられている。前回の調査では回答者が290人にとどまっていたが、今回は456人から回答が得られている。なお回答者のプロフィール(回答者の約半数が欧州からのものであるなど)は前回とほぼ同様である。
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