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英国に本拠地を置く保険会社のBeazleyは、2021年7月1日に「New world, new risks: How are businesses’ attitudes to risk & resilience changing?」という調査報告書を発表した。これはパンデミックを経験したビジネスリーダーたちの、リスクに対する認識や姿勢を探ろうとするもので、英国および米国の企業の上級管理職1000人を対象としたアンケート調査の結果をまとめたものである。

調査は2021年1月から2月にかけて、調査会社のOpinion Mattersによって実施されており、報告書は下記URLから無償でダウンロードできる。
https://reports.beazley.com/2021/rr/index.html
(PDF 28ページ/約 3.6 MB)

調査に当たって同社はリスクを次の4つのカテゴリーに分類した上で、それぞれのリスクに対して重要度、現時点での対策の度合い、今後の見通しなどを尋ねている。

・テクノロジー
技術の進歩や競合相手の進歩などについていけなくなるリスク、イノベーションや開発の失敗、サイバー攻撃のリスク、知的財産に関するリスクなど

・ビジネス
サプライチェーンの不安定性、事業中断、取締役会に関するリスク、犯罪、レピュテーションに関するリスク、従業員に関するリスク

・政治・経済
ストライキ、内政の混乱、法規制の変更(環境、社会、ガバナンスに関するものを含む)、経済不安、戦争、テロ

・環境
気候変動やこれに関連する災害リスク、環境への被害、パンデミック、食糧問題、エネルギーの移行に関するリスク