2021/08/09
事例から学ぶ
電気・通信は、いうまでもなく社会を支える基幹インフラ。災害時の迅速な復旧は、電気工事会社にとってまさにミッションだ。九州地方で総合的な電気エネルギーサポート事業を展開する白鷺電気工業(熊本県熊本市、沼田幸広社長)は事故・災害や感染症の経験と向き合うなかで、自社の防災・BCP対策を継続的に改善。特にここ数年は熊本地震の教訓を反映してハード・ソフトを大幅に充実し、従業員と家族の健康・安全を守りながら災害時の拠点機能を果たすべく強靭な組織づくりに取り組んできた。それが企業価値となり、第三者からも高い評価を受けている。
白鷺電気工業
熊本県熊本市
❶ 教訓を生かした継続的改善でリスクに適応
・熊本地震をはじめとする自然災害、感染症などの経験を踏まえ、自社の防災・事業継続対策を常に見直して改善強化を続ける
❷ 自社を災害対応拠点化して電力BCPを支える
・災害時に拠点機能を果たし、かつ、従業員や家族への健康・安全配慮も果たすべく、ハード・ソフト両面からBCP対策を充実
❸ 防災力・事業継続力が「企業価値」として評価
・BCPが企業価値として評価され融資条件になる時代をリード。建設業や設備工事業の地位向上にもつなげる
https://www.risktaisaku.com/feature/bcp-lreaders
事例から学ぶの他の記事
おすすめ記事
-
リスク対策.com編集長が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2024/12/24
-
-
-
能登の二重被災が語る日本の災害脆弱性
2024 年、能登半島は二つの大きな災害に見舞われました。この多重被災から見えてくる脆弱性は、国全体の問題が能登という地域で集約的に顕在化したもの。能登の姿は明日の日本の姿にほかなりません。近い将来必ず起きる大規模災害への教訓として、能登で何が起きたのかを、金沢大学准教授の青木賢人氏に聞きました。
2024/12/22
-
製品供給は継続もたった1つの部品が再開を左右危機に備えたリソースの見直し
2022年3月、素材メーカーのADEKAの福島・相馬工場が震度6強の福島県沖地震で製品の生産が停止した。2009年からBCMに取り組んできた同工場にとって、東日本大震災以来の被害。復旧までの期間を左右したのは、たった1つの部品だ。BCPによる備えで製品の供給は滞りなく続けられたが、新たな課題も明らかになった。
2024/12/20
-
企業には社会的不正を発生させる素地がある
2024年も残すところわずか10日。産業界に最大の衝撃を与えたのはトヨタの認証不正だろう。グループ会社のダイハツや日野自動車での不正発覚に続き、後を追うかたちとなった。明治大学商学部専任講師の會澤綾子氏によれば企業不正には3つの特徴があり、その一つである社会的不正が注目されているという。會澤氏に、なぜ企業不正は止まないのかを聞いた。
2024/12/20
-
-
-
-
※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方