日本では入退室管理システムを手がけている株式会社セキュアが、顔認証技術を用いて入店や決済ができる「SECURE AI STORE LAB」を2020年7月に東京・新宿にオープンしました。来店者は事前に登録をしておけば、自動でゲートが開閉して入店でき、棚から商品を取るだけで紐づいているクレジットカードなどでキャッシュレス決済が完了、店員と接触することなく買い物が完結します。ソーシャル・ディスタンスを守るための入店制限も容易に実現が可能で、サーマルカメラで高熱を検知するとゲートが開かないようにする仕組みもあります。
米国「Amazon Go」や、高輪ゲートウェイ駅の「TOUCH TO GO」などのごく少数を除き、まだ実証実験レベルがほとんどの「無人店舗」ではありますが、SECURE AI STORE LABは実際の店舗運営を通じて小売業を大きくアップデートする計画を立てており、その進展が期待されます。人工知能を活用して、来店者の行動分析から売れ筋を把握したり、手に取られた商品を認識し、その商品に関連した口コミなどの情報をサイネージに表示したりといった機能も今後ブラッシュアップされていくのではないでしょうか。
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