はじめまして。日本気象協会が推進する防災啓発活動「トクする!防災」プロジェクトから、今月より、避難が必要な気象情報、気象災害についてや普段の備えについてなど、分かりやすく解説していきたいと思います。よろしくお願いいたします。

「トクする!防災」プロジェクトとは、“必要だとは思っているけれど、なかなか実践できない防災アクション”に対し、ちょっとしたおトク感や気軽さをプラスする取り組みです。日頃から防災対策への興味、関心を高め、最終的に自分や家族の身を守ることができる備えをしながら、安心につなげていくことを目指しています。

今回は、出水期に入る前に、今一度「避難の心得・基本編」について確認したいと思います。

はじめに全国自治体の防災実態についての調査結果を見てください。この調査は、2020年1月14日~2月7日に「トクする!防災」プロジェクトと、株式会社 明治の「明治ほほえみ防災プロジェクト」が共同で、全国地方自治体1788件を対象とする「災害時における授乳環境の整備、および乳児用液体ミルクなどの備蓄状況に関する実態調査」を実施したものです。

写真を拡大 「全国自治体の防災実態」についてアンケート調査してみた!(「トクする!防災」公式サイト 2020)

『2011年以降に「災害対策基本法第六十条」に基づく指示などの発令をしたことがあるかどうか』の質問に対して、回答結果は、避難指示を発令した自治体は41.5%、避難勧告を発令した自治体は77.6%、避難準備情報(避難準備・高齢者等避難開始)を発令した自治体は76.3%に上りました。